昨日の話、湿疹を園側が心配して「皮膚科に行け」って言ってくれただけでしょう?とお感じの人もいると思います。
アレルギー診療は私のライフワークであり、責任を持って診療しているつもりです。
食物アレルギーがあれば負荷試験を行い、食べられるようにし、喘息があれば、速やかに咳が止まるように原因を追求し、治療する。アトピー性皮膚炎が悪化すれば、速やかに治療を強化するなどかゆみを取り去る努力をしているつもりです。
親御さんが当院にかかっていると言っても、「皮膚科に行け」と譲らなかったそうです。
すべての皮膚科医がアトピー性皮膚炎の診療に長けているとお思いでしょうか?。正直、そうではないのが現実でしょう。
この場で言ったことがあるかもしれませんが、こんなデータを持っています。
何年か前に集計したのですが、当院を受診した乳児アトピー性皮膚炎の患者さんの中で、他の皮膚科や小児科にかかっていて、正しくアトピー性皮膚炎と診断されていた人はゼロでした。だったら私が引っ張っていくしかないと考えています。
自分の手塩にかけて診療してきた患者さんを、他の医師に指一本触れられたくないくらいの気持ちで診療しています。
今回の件、保護者の意向を無視したことに正直、憤りを隠せません。