食物アレルギーの学会に参加してきました。
ここ数年、動きがないように思います。頼みの綱である経口免疫療法も、重症化すると太刀打ちが難しいようです。
そこで「湿疹」やら「早期」という言葉が何度も出てきました。
第一人者は、アトピー性皮膚炎の「湿疹」から経皮感作を起こし、抗体価が上がってしまいます。また長く除去すると治りにくくなるので「早期」から食べさせるということに活路を見出している状況です。
私も発浮オてきましたが、乳児アトピー性皮膚炎の患者さんを3、4年経過観察し、食物アレルギーやぜんそくがどうなったかという内容でした。
アトピー性皮膚炎の「湿疹」は全例コントロール下で、「早期」から食べさせるので除去は1割ほど。その後ぜんそくも発症してくるのですが、1割ほどに抑えたという結果でした。
結局、アトピー性皮膚炎が重要なので、当院では生後1ヶ月から「湿疹」が出やすいという経験から患者さんに対して、早期受診を促してきました。そうやって昨日話題になってきた「湿疹」や「早期」を実践してきたのです。
学会では、できあがった食物アレルギーをどうする?という話になることが多いのですが、その前から対応すればさして苦労することなく対処できるという内容でした。ちょっとひと回り早かったようで、あまり注目もされなかったような…。
10年以上前から、抗体価が高かろうが、加工品を使って症状を起こしにくくして、段階的に食べさせるという内容を発浮オてきましたが、さして着目されませんでした。いつもちょっと時代を先取りしすぎだったのかもしれません。
ここのところ、教育委員会ネタを話していましたが、それとも関係してくるので今日は学会の話をさせていただきました。