小児科 すこやかアレルギークリニック

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相当に減少
2025年02月12日 更新

先週末、学会に行ってきました。

抗体価が高かったり、完全除去する期間が長かったり、アナフィラキシー を繰り返していると、食物アレルギーが治りにくくなります。

ですので、学会では「湿疹」と「早期」というワードが何度も出てきました。

難治化すると、名だたる専門病院へたどり着いても、治りづらくなります。実際、当院でもごく一部ですが困難に直面しているお子さんはいます。

それを分かっているから、学会が動く前から対応してきました。

「湿疹」とは早期のアトピー性皮膚炎のことを指しているのでしょう。受診時には「湿疹」が落ち着いていることも多く、アトピー性皮膚炎だと診断しきれないため、「湿疹」という言い方をしていると思われます。

「湿疹」がひどいと抗体価が上がりやすく、専門病院を受診する頃には上がりきっていることが多いと思われます。

アトピー性皮膚炎は生後まもなく出てくることが分かってきています。生後1、2ヶ月以内に出ることが多いです。ということで、保護者には「生後1ヶ月で出ることが多いので、湿疹が出てきたら、早めに受診してください」と言い続けてきました。

今では、1歳未満の乳児期にアトピー性皮膚炎と診断したうち、6割が生後3ヶ月以内というかなり早いタイミングで多くの患者さんが受診してくださっています。

当院では「湿疹」ではなく、「アトピー性皮膚炎」とキチンと診断して、ガッチリと治療していることになります。

こうすると経皮感作は減りますし、アトピー性皮膚炎も悪化させずに済み、良いことづくめではないでしょうか?。