ここのところ毎日何通も食物アレルギーの診断書を書いています。小学生以上では学校生活管理指導表と言われています。
先日の学会で、木の実類が急増していると説明されていました。何とこれまで卵、乳、小麦が3大アレルゲンと言われてきましたが、最新のデータでは卵、クルミ、乳という順番なのだそうです。
木の実類とは、クルミ、カシューナッツ、アーモンド、マカダミア、ヘーゼルナッツなどを合わせて原因食品として扱っています。あまりにもこれらが増えすぎて、クルミやカシューナッツを個別で並べても、1位の卵の次にクルミがランクインするそうです。
当院ではクルミの負荷試験も積極的に取り組んでいますが、ほとんどがわずかな量でも症状が誘発されます。おそらく食べ始める頃には重症化して、いき値がかなり下がっていると考えられます。ハッキリ言ってしまえば、誤食によってアナフィラキシーを起こしやすくなったと捉えることもできると思います。
上越市はこれまで述べた通り、食物アレルギーに理解が足りていないので、また今年も悲惨な事故が起こるのではないかと感じています。