昨日、新潟市で誤食事故があったと報道がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59da2acb7777b8f5a5dfb34caa4eb545969c9260
普通は、ミスがあって子どもがアレルギー症状を起こしたことは事実であるため、正直にその事実を公表するはずです。続報なんてあまりないのですが、上越市の場合は「事実と異なる発表をしてしまいました」と謝罪会見を行うことが多かったのです。
この体質は改めるべきでしょう。私はそれを指摘しているだけですが、「田中だけは頼るな」と教育委員会内ではなっているようです。おそらくトップがそうさせている。
その影響が現場に反映されているようです。教育委員会は現場に「ミスはするな」と相当に圧を掛けているように感じます。そうなればなるほど「すこやかに行って正しく診断してもらおう」となります。
最近は木の実類が原因になることが多く、そういった診断書を書くことも多いのですが、どのナッツが原因なのか?と食物負荷試験を行うこともあります。また除去しっぱなしでは治るものも治らないので、微量でも食べさせる食物負荷試験を行っています。
先日もカレーでアレルギーを起こすことを証明したお子さんがいましたが、今度は「どのスパイスが悪いのか?」と学校側から注文があり、原因スパイスを特定しました。
当院は乳児期から患者のほぼすべてで負荷試験をやっており、卵、乳、小麦のほとんどは解除になっていると思います。他のアレルゲンも積極的に食べさせる努力をしており、日ごろの活動が地元の教育委員会に対しても、かなりの貢献をしていることになるはずです。街の規模がさほど大きくないためか、患者の多くが当院を利用しており、相対的に貢献度は高いのではと勝手に考えます。
トップが「よろしくお願い」と言ってくれればいいだけの話だと私は考えています。
すみません、今日は特殊性の2つ目を話すつもりでしたが、新潟市の事故を受けて、1の続きになってしまいました。来週は地元教育委員会の「全国どこを探してもこれは特殊だ」という2つ目の特殊性について触れたいと思います。