小児科 すこやかアレルギークリニック

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当院の負荷試験
2025年03月31日 更新

当院が開業したのが18年前のことになります。

当時から卵白やミルクの項目がクラス6だろうが、食べて症状が出ていようが、少量からクリニックで負荷試験という形で食べさせる努力をしてきました。

現在はそのやり方が正しかったと確信をもって、踏襲しています。恩師のお陰だと思っています。実は開業する前の勤務医時代からやっていましたので、かれこれ24年ほど継続していることになります。

当時からなるべく早い時期から食べさせる方針となっており、除去を解除する症例は少なくなかったと思います。有数の専門施設でさえ、そこまでやれていなかった時代ですので、診療内容でも負けていないと感じていました。

当院のやり方をご紹介しましょう。アトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こしやすいので、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに採血させていただいています。また卵や乳を摂って症状が出た患児も抗体が上がっているか、確認させていただきます。他にもアレルゲンがないか、一緒に調べさせてもらうことが多いです。

未摂取で、抗体の上昇が確認されれば、段階的に負荷試験を行います。多くのケースで、症状を起こさずに解除することができます。私のチカラを入れている部分です。食べて症状を起こしていないので、卵や乳に対する恐怖心はありません。順調に負荷試験を進めることができます。

一方、症状が出た人も、保護者は食べさせるのを怖がりますが、少ない量を負荷試験で食べられることを証明してみせます。段階的に食べさせると、恐怖心も薄れ、予定通りに解除できます。

食物アレルギーが難治のケースはアトピー性皮膚炎の治療が遅れ、卵白やミルクの値がクラス6になると、少量でも症状が出てしまい、保護者も本人も食べるのを嫌ってしまいます。

上越の地で開業以来、アトピー性皮膚炎にもチカラを入れており、卵白や乳、小麦がクラス6の患児はみなくなりました。クラス5はごくたまにみかけますが、負荷試験が早ければだいたい治ります。

以前は3大アレルゲンといわれた卵、乳、小麦ですが、早く対応できれば、ほぼ100%治るという感覚を持っています。