私は馬場実先生に感謝しています。
「アレルギーマーチ」を世界で初めて提唱された小児科医です。アレルギーマーチとは、ご存知かもしれませんが、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎とこの4つの病気がこの順番で発症してくるという発症様式です。
私は毎日、アレルギーマーチを参考に診療させていただいています。
私は若い頃から食物アレルギーを何とかしたいと思っていましたが、アトピー性皮膚炎と密接につながっていることが判明してきて、生後1、2か月から「湿疹」がでてくることを確認しました。
親御さんに「アトピーは生後1、2か月から出てきますよ」と繰り返しているうちに、「湿疹」のある生後1、2か月の赤ちゃんが当院を受診してくれるようになりました。これだけの施設は全国的にもほとんどないと思います。
アトピー性皮膚炎はしっかり治療すると数か月で週に1回程度のステロイド軟膏の塗布で安定しますし、なるべく早期から皮膚治療を行っても経皮感作は抑えきれないケースも少なくありません。およそ3割くらいは卵の感作を受けてしまいます。それも早期から食物負荷試験を繰り返すと96、7%は治ってしまいます。
そして喘息の順番になりますが、これも早期介入で軽く済ませることができると思います。
乳児アトピー性皮膚炎と診断され、戸惑う保護者にこれらの方針や経過を伝えることができるようになりました。まだまだ満足していませんが、さらに完成度をあげていきたいと思っています。


