小児科 すこやかアレルギークリニック

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2025年04月09日 更新

お子さんの病気の中で、アレルギーは感染症に次いで多いと言われています。

慢性の経過をたどるだけに、正しく診断し、悪化させないように適切な治療を行うことが肝要だと思います。

食物アレルギーは、昨日も触れましたが、抗体が高かったり、食べて症状が出たりしても、少しずつ食べさせることで多くが治ってしまいます。以前は、正反対のことをしていたようです。

最近はアレルギー専門医も増えてきました。専門医のプライドもあるのでしょう、誰もが「負荷試験をしましょう」と言うと思います。

私がアレルギーを始めた頃は、専門医も少なく、専門家であっても「食物アレルギーは除去が基本」という感じだったので、喘息やアトピー性皮膚炎に比べて、「正しく診療されていないな」と心の中でつぶやいていました。

今は、喘息やアトピー性皮膚炎が気になって仕方ありません。喘息はまだしも、アトピー性皮膚炎は専門医であっても正しく診断されていないことが多いようです。軽症だと大抵は診断や治療が適切になされていないと感じます。

「私はそんなことない」と思っている専門医もいるかもしれませんが、「軽いものはアトピーではない」という風潮があり、軽いものでも慢性の経過をたどります。意外と日常生活に影響を与えています。

私が生後1、2か月からアトピー性皮膚炎を多く診ていることもありますが、専門医の間で乳児アトピー性皮膚炎が正しく診断され、治療を受けられることを望みます。