アトピー性皮膚炎を早期に発見できなかった場合は、どうなるでしょう?。
二つのパターンが考えられます。まず一つ目が、徐々に悪化してしまう場合です。少しずつ治りづらくなっていくようです。
私の感覚では、乳児期から治療するとロコイドなどの弱めのステロイド軟膏で症状を安定化させられるのですが、段々とコントロールできなくなり、ボアラやリンデロンというワンランク上のステロイド軟膏でないと抑えきれなくなると思います。
さらに苔癬化といって皮膚が硬く、ゴワゴワするとボアラ、リンデロンでも対応できなくなってくるようです。まさに早期から対応していればと思うようなケースです。
経験上、赤ちゃんの時から湿疹を徹底治療して悪化しないようにしていると、牙を抜かれた猛獣のようにできると感じています。
昨日も言ったように「乳児湿疹」と診断されているような時期に、ステロイド軟膏を数日塗って、湿疹が消えたら塗るのをやめて、悪化したらまた塗る、、、というようなことをしないことが重要だと思っています。
塗って良くなり、止めて悪化するとは、「慢性」の治りにくい湿疹だからそうなっているのです。決して治っている訳ではありません。
このタイミングで、正しく診断し、適切な治療にもっていくことが重要だと考えています。