小児科 すこやかアレルギークリニック

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解除率
2025年04月18日 更新

食物アレルギー研究会のホームページで、全国の食物負荷試験実施施設を調べることができます。

新潟県を見てみると、当院は出てきません。新潟県では有数の負荷試験をやっているクリニックなのですが、病院だけしか掲載されていません。

開業医がその地域有数の施設だなんて他の都道府県にはないでしょうし、おそらくですが負荷試験は病院でやるべきという意向が見て取れます。

掲載当初は年間500件以上が最多だったため、当院も「最多」だったのですが、今では年間1000件以上が最多にされています。さすがに全国的に1000件を超える施設は限られます。

1000件以上やっている、負荷試験をし慣れた施設だとアピールしたいのでしょうが、私が思うのはアナフィラキシーなり強い症状を起こす割合が多いようでは、困りものだと思います。かえって除去を生んでしまいます。

どれくらい食べられるようにしたか?という解除率を併記するのが、良心的だと思っています。

しかも、卵や乳はやるけれど、クルミやイクラはしていませんでは片手落ちだと思います。当院では負荷試験をやっていない食品はないと思います。

解除率なら自信があります(笑)。

専門施設は「うちは重症が多いから、なかなか解除できづらい」と言うのでしょうが、当院では早期介入が望ましいことに気づき、18年前から地元の患者さん達に訴え続けてきたので、アトピー性皮膚炎の時点で受診してもらったり、食べて症状が出る前(感作の段階)から負荷試験を行っています。

要は開業医のメリットを最大限に活かして、今では卵、乳、小麦はほぼ全例解除できるようにしています。クルミなどの木の実類、ソバ、魚介類、魚卵、どれも実施していて、早いと解除できることもあります。

施設全体の解除率は、学会でも見たことがありません。患者さんのための情報公開を願っています。