ぜんそくは、悪化すると「運動誘発ぜんそく」が起こりやすくなります。
読んで字のごとく、運動するとぜんそく発作が誘発されます。子どもにとっては運動するのが仕事みたいなものなので、逆に運動誘発ぜんそくを起こさないためには、ぜんそくを悪化させてはいけないとも言えると考えます。
先日、他院でぜんそくの治療していたお子さんが、当院に移ってこられました。過少治療で、ぜんそくという病気をコントロールできておらず、運動誘発ぜんそくもとても起こしやすい状況でした。
そこで親御さんから言われた言葉が「運動できますか?」という衝撃の言葉でした。運動すると咳き込んで苦しくなり、続けられなかったようです。
小児ぜんそくの治療は、運動誘発ぜんそくも含めて発作を起こさないように治療せねばなりません。症状に見合った治療を選択し、継続する必要がある旨を説明しました。