早期から食べさせることは、食物アレルギーにとって免疫的にも精神的にも有利であると書きました。
免疫的にはそうなんだろうけど、精神的に?と思われたかもしれません。
いま、インフルエンザの予防接種を行っています。普段、元気で診察室のオモチャではしゃぎまわっているお子さんが、大泣きして抵抗することもあります。
それだけ子どもにとって、予防接種は受け入れ難いものなのだと思います。注射が終わって、もう痛くないはずなのに、医院を出るまで泣き続けるお子さんもいます。
それくらい嫌だし、怖いし、不安なんだろうと思っています。
食物アレルギーの場合、保護者や医師、周囲の大人が食べてはいけないと言います。ましてや食べてかゆくなったり、つらくなる経験をします。
お子さんにとって、アレルゲンを食べることは精神的にも怖いし、つらいはずです。
そういう思いが小さいうちに「ほら食べても何ともないよ」と教えて安心させることが重要だと思っています。


