もう2010年になってしまいました。平成で言うと22年になりました。
昨年の後半は新型インフルエンザ騒動で、一般診療、アレルギー外来、季節性と新型インフルエンザのワクチン接種とネコの手も借りたい程の忙しさでした。
今は年末年始のお休みを頂いていますが、体の疲れた感覚は残っています。まとまった休みが取れれば、旅行などに行きたいのですが、それもできないのがこの商売です。
1日に医院に行くと、年賀状が届いていました。商売関係が多いのですが、子ども達から頂いたものも混じっていました。
当院は、子どもが主役だと思っています。ですから、採血や点滴など子ども達が嫌がるようなことは極力避けています。医院の経営的には沢山やった方が有利なのですが、それは譲れません。また、親御さんへの説明が長いので、診察室にはおもちゃをこれでもかって言うくらい沢山置いています。狙いは、話が長くても子どもはその間、退屈せずに待っていられるようにです。
今回頂いた年賀状の中で傑作だったのは、お母さんが書いてくれたお子さんのメッセージとして「田中先生とオレっておもちゃの趣味が合うんだよなー」と記載してあったことです。正直言って「こちらが合わせてる」って感じかな…(笑)。
6年前に大病をしたお子さんの主治医になって以来、ずっと年賀状をくれる親御さんもいます。熱が続いて、ある開業医に通い、点滴を続けていたそうですが、改善しないため、日曜の深夜0時に勤務医時代に私が勤務していた病院の救急外来を受診されたのです。たまたま私が当直でしたが、川崎病で間違いないと診断されました。川崎病は抗生剤の点滴は有効ではありません。
そのまま入院して頂き、治療を開始しました。後遺症もなく退院されましたが、私が開業したあとも、当院を受診して下さっています。年賀状をみて、6年前の深夜0時のことを昨日のことのように思い出しました。
また当院で「食物負荷試験」を繰り返し行ったお子さんからも年賀状を頂きました。食物アレルギーで卵と乳製品を一切禁じられていたのですが、当院を頼って受診されたのです。「食物負荷試験」を行い、最終的には卵も乳製品も除去する必要がないと判断されました。食べたかったケーキも、今では何事もなかったかのように食べているそうです。
別に感謝されようと仕事をしている訳ではありませんが、自分が日頃やっていることが子ども達や親御さん達に安心や信頼を与えることができたら、それは嬉しいことです。あわよくば、私を見て「医師になりたい」と思う子ども達が出てきてくれたらいいなと思っています。そう言ってくれているお子さんもいます!。
病院は待ち時間が長いのは致し方ない部分もあるでしょうが、開業医の場合は「待つんだったら、よそに行く」という方もいらっしゃることでしょう。しかし、診察は速いけれど、聞きたいことも聞けない、説明も十分してもらえないなら、それはどうかと思います。「開業医だからレベルが病院に劣って当たり前」と思われるような医療はしたくないと考えています。病院に行ってみたら、これまでの説明と違うことを言われるようなことは極力避けたいと思います。
良くならなければ、良くならない理由があるはずです。受診のたびに方針をキチンと立て、1日も早く症状を改善させる努力を続けたいと思います。その答えの見つからないまま、同じ薬を出して「これで様子を見て」という言い方はしないようにしています。どんなに時間をかけても、キチンと答えを見つける必要があると考えています。実際、当院ではかかりつけの患者さんは増えており、これまでのやり方が間違っていなかったと思っています。
2010年も患者さん目線で、頼ってもらえるような小児科•アレルギー科の小児科の医院を目指していきたいと考えています。


