2009年もあとわずかになりました。最近、年をとったせいか、時間が経つのが早いですね(汗)。もう大晦日です。
開業医は、本当に刺激がありません。沢山患者を集めて、流れ作業で診察をするような開業医にはなりたくないと思っています。それには問題意識を持って医療に取り組まなければなりません。この1年が当院にとってどんな1年であったかを振り返り、反省すべきは反省して、より向上心を持たなければ、自己満足の医療になってしまいます。平気で10年前の医療をやってしまうのです。
いつも言っている通り、医療は医師のやり方によってはどうにでもなります。結局、医師の“良心”が左右してしまうのだと思います。アレルギーが専門で、アレルギーにこだわっていますが、アレルギーの分野以外でも同じポリシーでやっているつもりです。必要のないと思われる採血や点滴はしていませんが、それは開院時から続けています。
当院はどこの小児科よりも検査や処置は少ないと思いますが、それでこじれて入院が増えている訳ではないようです。自分で言うのも何ですが、合格点はつけられるかなと思います。
アレルギーは専門的知識を駆使して、日々診療に当たっていますが、今年も市内や市外からも大勢の患者さんが受診して下さいました。専門でない先生よりは高度なことをやっているつもりです。過小診断や過小治療で症状が改善せずに苦しんでいた患者さんに、適切と判断される治療をして症状を落ち着かせてきているという自負はありますが、それぞれの患者さんの期待に応えられていたかどうかは、きっとそうではないと思います。
もっと勉強して、その知識を患者さんにフィードバックできるようにしなければなりません。まだまだ自分のやっていることに満足はできていません。合格点もつけられないと考えています。
先日、小学校中学年のお子さんが当院を受診されました。明らかにぜんそくなんですが、咳き込んで医療機関を受診すると“風邪”と診断されていました。上越をはじめ、新潟県にはこういったお子さんがまだまだ多いのだと思います。
小児科医でアレルギー専門医はほとんどいないので、開業医とは言え、ある程度当院がリーダーシップを持って、引っ張っていかなければならないと思っています。先のような患者さんを、まず上越からなくしたいと思います。この点においても、まだまだだと思います。
食物アレルギーの最終判断である「食物負荷試験」はこの1年はそれなりに頑張りましたし、件数も増えてきました。手間もかかるし、リスクを伴うので開業医はやりたがりませんが、知識と経験があればそんなに難しい検査ではないと思います。及第点とはいきませんが、まあ頑張ったかなと思います。
一般的には、開業医は病院よりは一段レベルが下のように思われているかもしれません。学会に参加したり、発表するのも勤務医が多いようです。アレルギーに関しては、確かに専門病院ではハイレベルな研究をやっています。しかし、開業医でも精力的にかなりレベルの高い診療や研究をしているところもあります。そういう姿勢を尊敬しますし、私もそうありたいと考えています。
小児アレルギー学会では、参加するだけでなく、8年連続で発表も続けていますが、もう少し開業医ならではの特徴のある研究をやりたいなと思っています。来年以降の課題に挙げたいと思っています。
上越では新型インフルエンザの他に、乳幼児の間でRSウィルスが流行しています。医師の責任も大きいのですが、RSウィルスの知名度が上越は非常に低いのが現状です。親御さんや園関係者にRSウィルスを知って頂く努力はそれなりにしたつもりですが、これは今後も続けたいと思っています。
私の「夢」は、新潟県の子どものアレルギー医療をレベルアップさせることです。開院して2年以上が経ちますが、やはり自分ひとりではどうにもできないことが分かりました。理解者に協力して頂きながら、進んでいこうと思っています。


