小児科 すこやかアレルギークリニック

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「先生が教育」
2009年12月28日 更新

当院のホームページは一風変わっていると思います。

政治にもカネの問題が絡み、食品業界も産地偽装など、どの業界も様々な問題を抱えています。医療の世界も、問題はないとは言えません。医師は聖職とされていますが、本当だろうか?と思います。

今年話題になった事件として、レーシックという近視を矯正する手術を本格的な技術も磨いていないのに、激安をうたって粗末な手術を繰り返し、目の感染症を発症した患者さんが続出した事件がありました。まだ記憶に新しいことだと思います。

また、奈良の病院で病気もないのに心臓の精査をするカテーテル検査を繰り返していた病院の医師が逮捕されました。私は専門外ですが、心臓カテーテル検査が儲けが大きいそうで、強制的に検査を受けさせていたそうです。

その前の年は、痛み止めの点滴を1日に何人も行うため、点滴を作り置きしていて、点滴内に細菌が混入して、敗血症という重症な感染症で一人の患者さんが亡くなる事件があったと思います。

共通しているのは、患者さんのためでなく、自分のために医療行為をしていることでしょう。多く患者を集め、検査や点滴などの処置、手術を繰り返しています。こういう言い方は好きではありませんが、患者さんが札束に見えていたのかもしれないと思います。

同業者から見て、明らかにおかしなことが続けられたいた訳です。犠牲者が出て、初めて気づかれています。医療の場合は、犠牲者が出てからでは遅いのです。何とか、おかしなことをやっている医師を事前にチェックする機能が作られるべきでしょう。

事業仕分けで、診療報酬についてもいろいろ言われていましたが、これが医療費を削減する最も有効な手段だと思っています。いつも言っている通り、医療は医師の“良心”に依る部分が少なくないのだと思います。患者さん方にも、医療について考えて頂きたいと思っています。

患者さんは多分、「医師なら病気のことは何でも知っている」とお思いでしょうが、そんなことは有り得ません。特に小児科医は子どもの病気の全般を診ることになっていますが、何でもこなせる小児科医はこの世に存在しないのです。

当院は、アレルギーを専門にしています。当院以外にも街の交差点に立っている看板には「小児科•アレルギー科」と書かれています。患者さんからみれば“同じ”とお思いでしょうが、敢えて言わせて頂くと、一緒と思って頂きたくはありません。私もまだ勉強しなければいけないことが沢山ありますが、アレルギーの専門施設で学ばせて頂いたので、アレルギーの専門的な知識は持っているつもりです。

最近は、アレルギーだと当院を受診して下さる患者さんがかなり増えました。しかし、まだまだ私の知識や技術を求めている患者さんは多いのでないかと思っています。

今年、当院を受診された患者さんなのですが、かなりの頻度でゼーゼーを繰り返しており、ある医療機関にしょっちゅう点滴に通っていましたが、当院に救いを求めて受診されました。重症ぜんそくと診断し、ガイドライン通りの治療を開始させて頂きましたが、あれだけゼーゼー言っていたのに、最近では風邪を引いても悪化せず、保育園も休まない状態が続いています。軽症をぜんそくと気づくかどうかということもありますが、重症でもこのように治療効果に差がつく場合があるのです。

アレルギーにはこだわりを持っていますので、重症な方はなるべくは私が対応しなければならないと思っています。新潟県には数少ない専門施設で学ばせた小児科医のなので、もっと当院を頼って頂けるようにしたいと思っています。

食物アレルギーには「食物負荷試験」が不可欠ですが、まだやっている施設はごく一握りです。県外のアレルギー専門の先生にボソッとこぼすと、「先生が教育しないといけない」と言われました。“教育”というのはおこがましいですが、他の小児科の先生にもぜんそくやアトピー性皮膚炎、食物アレルギーでも知っておいて頂きたいことが沢山あります。そういったこともやっていかなければ、地域のレベルアップには至らないのかなと思っています。

私には、まだまだやらなければならないことが山ほどあるようです。地道に一歩ずつ前に進んでいこうと考えています。