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患者さんは怒るべき2
2009年12月22日 更新

医療の世界は、医師任せにしておくと理不尽なことは結構起こります。それは医師がすべて良心的に対応しているとは限らないからです。

医院の売り上げアップのために必要のない検査や点滴などおかしなことを繰り返している医師もいます。医師の“良心”がポイントになってきます。

9月頃のことです。

お子さんに発熱がみられましたが、お母さんは職場を休めなかったため、某市の病児保育を利用しようとしたそうです。お子さんを預けて職場に着いてこれから仕事といった時に、その医院から電話がありました。「検査で新型インフルエンザが出ました。預かれないので、何時何分までに迎えにきて下さい」と言われたそうです。

お母さんも仕事が忙しくて、病児保育施設に預けようと思ったはずです。今はどうか分かりませんが、一旦預かっておいて新型インフルエンザを理由に断るなんておかしな対応だと思います。プロ意識があればこんな対応にはならなかったと思います。しかも、お母さんの都合も考えずに時間指定をするのもどうかと思います。お母さんは仕方ないと諦めていましたが、あまりに一方的過ぎます。私は怒る時は怒るべきだろうと思っています。

新型インフルエンザの予防接種が全国各地で行われていると思います。先日、テレビを観ていたら、ニュースである医院さんの予防接種風景が放映されていました。多くのお子さんが来院され、殺人的な忙しさだったようです。

気になったのが、診察もせず、カルテも見ずに接種が行われたいたこと。お母さん方はどう思われますか?。本来、インフルエンザも含め、予防接種はお子さんの健康を守るために行われます。お子さんは弱いために、体調のいい時に接種すべきです。

新型ワクチンは少し前までは数が制限され、希望しても接種できないものでした。患者さん自身は「接種してもらえるだけありがたい」とお思いだったかもしれませんが、診察なしの接種って有り得ないと思います。

ワクチン接種は予約で行われていたようですが、短時間で何十人も入っていたようです。つまり、診察をすることをなしに接種の予定を組んでいたと思われます。大勢予約を集めるだけ集めておいて、このやり方です。

先週末、上越市内で県内では他地域に先駆けて新型インフルエンザの「集団接種」が行われました。私も来月接種に協力しますが、参加したお母さんの話を聞きましたが、ちゃんと診察した上で接種が行われていたそうです。

その先生がいつもそんな風に予防接種をやっているのであれば、いつ事故が起きるか分かりません。そりゃ、当院で接種していてもアナフィラキシーショックなどの事故は起き得ます。私はカルテでアレルギー体質が強いかどうかチェックしながら接種はしており、過去の接種歴もチェックしています。事故を起こさないように努力はしているつもりです。短時間で何百人も接種していて、ほぼ同時に二人がアナフィラキシーショックを起こしたら、どうするつもりでしょうか?。

そもそも接種の予定をそんなにギチギチに組む必要はないはずです。子ども達の健康を守るはずの接種を、診察もなく、いかに数をこなすかのような方法は私は取るべきではないと思います。私は“ビジネス”でやっているのかと疑ってしまいます。患者さんは、こんなやり方を当たり前だと思って頂いては困りますし、冷静に考えると有り得ない方法だと気づくと思います。事故が起きてからでは遅いのです。

重症なぜんそくやアトピーに対応できていないにもかかわらず、専門医に紹介することもせずに、引っ張り続けている医師もいます。患者さんは医師を信用して通院しています。ベストの対応ができていないのは、その医師自身が分かっているはずです。それを紹介しないのは、患者を減らしたくないなんてエゴがあるのだろうと思っています。

かなり悪くなってから、患者さんはその医師に裏切られたという思いを持ちつつ、当院を受診されます。「何でもっと早く紹介してくれないんだろう?」と不思議でならないケースも多々あります。ある患者さんは、あとで不誠実な対応をされていたことに気づき、「あんなところ二度といかない」とおっしゃっていましたが、怒ってしかるべきなのに、怒らない患者さんも何故か多いようです。

中には“経営学”がご専門と思われる医師もおり、確かにこだわらない方が一人当たりに時間もかけずに、大勢を診れるし、検査や処置を繰り返し、いわゆる儲ける医療ができます。紹介しない方が患者も減らさずに済みます。実際、同業者からみて、いい加減なことを繰り返しているにもかかわらず、流行っている医院も見受けたりします。

しかし、医療はビジネスではありません。地域の小児科医が紹介したりされたり協力しながらレベルの高い医療を提供していくべきでしょう。最終的には、医師の良心にかかっているのです。患者さんは怒るべきは怒り、医師の良心を見極める目を持って頂きたいと思っています。