小児科 すこやかアレルギークリニック

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「出てけーっ」
2009年12月19日 更新

今年は子ども達や親御さん達にとっては災難な年と言ってもいいでしょう。

何故なら季節性と新型インフルエンザに対するワクチンを各2回、合計4回の接種をしなければならないからです。親御さん達という意味は、季節性ワクチンは例年の7~8割しか流通しなかったので、必死に接種できる医療機関を探されたでしょうし、新型インフルエンザもいつ打ってもらえるんだとヤキモキされたでしょうからです。

でもやはり可哀想なのは子ども達です。しかし、どのお子さんも痛いのは嫌なもの。診察室でのワクチン接種の風景は子ども達の個性が出て、結構面白かったりします。いや、面白いと言うと子ども達には失礼でしょうか。微笑ましかったりします。

小学生以上はさっと腕を差し出してくれるのですが、園児だと大人3人掛かりでやっと接種できる子もいれば、年長のお子さんと同じようにじっと我慢しているお子さんもいます。乳児だと知らないうちに接種が終わって、泣かない子もいます。

今回の接種で思い出深かったのは、2回ありました。

一人は、2歳の男の子ですが、接種する直前に大暴れし、それでも腕に速やかに接種したら、大粒の涙を流しながら、私のすぐそばでつばを飛ばし、大声で必死に抗議していました。2歳なので、言っていることはよく分からないのですが、理不尽さを私に訴えていたのでしょう(笑)。

もう一人は、3歳の男の子です。多分彼が思っていたのは、接種しないつもりだったのに、いきなり腕をつかまれ注射をされたので、怒り心頭だったのでしょう。3歳なので言っていることはだいたい分かるのですが、泣きながら私に向かって文句を沢山言っていました。相当頭に来ていたのでしょう。極めつけは、私に向かって「出てけーっ」と叫び、泣きながら診察室を出ていきました。小児科医を17年やっていて、こんな暴言(?)を吐かれたのは初めてのことです(笑)。

でも2週間後にもう一度接種に来られた際には、少し泣き声は出しましたが、暴言は一切聞かれませんでした。さすがだと思いました。

小児科のメリットは、仕事半分、遊び(?)半分のところでしょうか。子ども達との会話を楽しみながら、診療ができることでしょう。毎日、心が洗われる気がします。若さを保てるのも、小児科医だからかも(笑)。

そんなエネルギーをもらえる仕事だからこそ、子ども達の病気を正しく診断し、治療する姿勢が求められます。必要のない点滴を繰り返したり、必要な検査を行わなかったり、昔の知識で治療するなんてもってのほかです。小児科医は、誠意のある医療を行うべきだろうと思っています。