小児科 すこやかアレルギークリニック

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世の中を変えたい
2009年09月21日 更新

今日のタイトルは民主党のスローガンのようになってしまいました(汗)。

世間はシルバーウィークらしいですが、個人的には「第2回すこやか健康フェア」の準備でゆっくりする間もありません。

当院には、アレルギーでお困りの患者さんが多く受診されますが、いつも言っており通り、その中でも切実なのが食物アレルギーです。

当院で初めて診断されるケースもありますが、ほとんどが他の小児科で診断されています。そして「検査が高いものは除去しなさい」と指導されています。その“除去”という言葉も、例えば卵なら卵焼きなどの濃いものだけ除去するのなら楽ですが、小児科医自身がどこまで除去するのか分かっていないからなのですが、“除去”という言葉自体がうやむやになっており、結局のところ完全に除去する指導になっています。

毎日、1日3回完璧を求められる側のつらさを考えたことがあるでしょうか?。人の気持ちが分からなければ、良い医療なんてできないと私は思います。アレルギー検査が高くても、完璧に除去しなければならないケースは多くはないと思います。「卵の入ったお菓子くらいなら食べてもいいよ」と言ってあげるだけで、どれだけのお母さんが救われることか…。

例えば、お子さんの卵白の値がクラス3だったとします。この子が卵製品をどこまで食べられるのか私だって分かりません。「食物負荷試験」をやって初めて、キチンと答えを出しているつもりです。

キチンと答えを出してあげるのが「プロ」なんだと思います。敢えて言わせて頂きますが、「分からない」と正直に言えない医師がとても多いのではないかと思っています。専門医に紹介するケースなのに、そうされていない患者さんが目立ちます。

分からないまま放置すれば、また同じような患者さんに完璧に除去することを強要してしまいます。結局、同じことを繰り返してしまいます。食物アレルギーの対応をするのは小児科医だけでないでしょうが、医師自身がどれだけのことをできているのかを振り返る必要があると思います。

いくつもの抗原が陽性の食物アレルギーの患者さんを診た場合、アレルギー専門医に紹介することが“アレルギーに関心のある医師の間”では知られています。本当ならアレルギーが専門でない医師が知らなければならないことです。ですから、専門でない先生のもとでオーバーに指導されているケースが後を絶たないんだと思います。

来月3日に「すこやか健康フェア」を開催するのは、まず患者さんや食物アレルギーのお子さんを扱う職種の方々に正しい知識を持って頂くことが目的です。そして食物アレルギーに興味を持つ医師も徐々に増えてくることを願っています。

いずれにしても「食物アレルギーなんだから、完全除去を続けなければならないもの。子どもにも我慢させるのは当たり前。」という考えが減る世の中にしていかなければならないと思っています。そのためにも「すこやか健康フェア」を成功させなければなりませんし、来年、再来年と続けていく必要があると考えています。