小児科 すこやかアレルギークリニック

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15分待って下さい
2009年08月29日 更新

アレルギーで困っているお子さんは大勢いらっしゃいます。

当院には連日、咳や湿疹の症状を何とかして欲しいと患者さんが受診されています。

愚痴っぽくなってしまいますが、咳をみれば“風邪”、湿疹をみれば“乳児湿疹”や“乾燥肌”と安易に診断されているケースがいかに多いことか。逆に言えば、アレルギー専門医が足りないことを物語っています。困っている患者さんを「オレが絶対に何とかしてやる」っていう気持ちを持って診療に当たって欲しいと思っています。

そういう患者さんが受診して下さっておりますので、毎日毎日ぜんそくとはどういう病気か、アトピーはどう診断してどのように治療するかを繰り返し説明しています。

当院は、電子カルテを開院当初から使っています。これからは紙カルテ(普通のカルテ)の時代ではありません。カルテを探す手間も省けますし、検査データの比較も楽です。その他にも様々なメリットがありますが、コンピュータですから不具合が起こることがあります。

幸い、動かなくて診療に大きな差し障りがあったことはありません。しかし、マイナートラブルは時々はあります。先日も新患の患者さんを診ている時に、ちょっと電子カルテの調子が悪くなりました。電子カルテのメーカーに連絡を取ると、「ソフトの入れ替えをするので15分待って下さい」とのこと。

普通なら、15分の診療停止は大きな支障になると思います。普通の小児科ならそれは困ったとなるのでしょうが、私はOKを出しました。ちょうど新患の患者さんだったので、15分くらいはしゃべりまくるからです。

その患者さんは、ぜんそくでした。しかも重症でした。にもかかわらず、ぜんそくと診断すらついていませんでした。これをお読みの親御さんのお子さんが、そういった対応をされていないことを願っています。医師の知識によって、診断すら異なってしまうのです。当然治療も間違ってしまうので、病気がより悪化してしまいます。

親御さんにぜんそくであることを理解して頂き、お子さんの病状に合った治療法を説明し、症状が良くなっても治療を継続する必要性も納得して頂かなくてはなりません。また子どもは元気に騒ぎまくるもの。運動誘発ぜんそくの説明も欠かせません。

合計で20分以上熱く語らせて頂きました。その間に電子カルテの修理も完了しました。時間をかけて説明できたので、親御さんにもぜんそくについての理解がだいぶ進んだと思っています。グッドタイミングで不具合が出てくれて良かったのではないかと思っています。

当院も開院して間もなく2年が経とうとしていますが、地元のアレルギーで困っている子ども達を救いたいという熱い思いを持ち続けています。しかし、いまだに上越市内にぜんそくとすら診断されておらず、風邪薬が出されている患者さんがいるのだとガッカリしています。当院の存在を知ってもらうために地道にコツコツと頼ってくれる患者さんの一人ひとりに丁寧な対応を続けていこうと思っています。