もう夏休みに突入した地域もあるようですが、地元では25日から夏休みに入る学校が多いようです。
巷では感染症が減ってきていますが、アレルギーの専門病院では夏休みはいろいろとやることがあります。当院も同様です。学校を休む必要がないので、検査を夏休みにやってしまおうという魂胆です。その検査とは、「食物負荷試験」もそうですし、「気道過敏性試験」も予約が何人も入っています。
以前も触れたのですが、「気道過敏性試験」とは自動車学校でいう卒業検定に当たります。大人と違って小児ぜんそくは治る可能性があります。予防的に治療していて、その治療を止められるケースもあるのです。しかし、止めてもいいかの判断は実に難しいのです。
先日、ある医療機関でぜんそくの予防治療を中止しようかと話が出ていたお子さんが当院を初診されました。予防薬を1年以上飲んでいたそうです。
薬を止めていいかの判断は、当たり前のことですがぜんそく症状が落ち着いていなければなりません。逆に、発作や咳を起こさないように症状を安定させるのが“治療”のはずです。咳ので具合をよく聞いてみると、まだ咳がとても出やすい状況でした。薬を止めれば、症状が更に悪化することは容易に予想されました。
薬を止めるかの判断は、薬を飲んでいた期間ではなく、症状が安定していた期間を参考に決めるべきです。内服薬を使っても安定しなければ、吸入薬も併用して、とにかく症状を安定させなければなりません。
先の患者さんは、当院で治療のし直しと言いますか、症状を安定させるために当院で経過をみさせて頂くことになりました。
このお子さんの場合は、まだ小さいので当院でやっている「気道過敏性試験」はできませんが、当院では小学生以降のお子さんには「気道過敏性試験」を行っています。
ぜんそくが治ったかを100%見極めることのできる検査はないと思いますが、「気道過敏性試験」がそれに近い検査だと認識しています。私を信じて何年も予防的治療に通院して下さった患者さんの治療を止められるかどうかは、やはり医学的根拠のある方法で判断するのが、医師としての誠意だと思ってます。
新潟県では病院も含めると当院を入れて4施設でしょうか。全国的には開業医の多分99%がこの「気道過敏性試験」をやっていないと思います。検査に一人当たり1時間を要します。診療時間内にはできないので、土曜の午後の医院の「休み」の時間帯に来て頂いて検査しています。
混雑した土曜の外来後にやるので、体を休めたいところですが、医学的根拠のある医療を一人でも多くの患者さんに提供したいと思っていますので、ずっと守り通したいと考えています。こだわりの医療を提供する医師が増えて欲しいと願っています。


