小児科 すこやかアレルギークリニック

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研究会が終わりました
2009年06月19日 更新

上越喘息呼吸不全研究会から帰ってきました。

慣れない司会をやったものですから、疲労困憊です(汗)。しかし、“刺激”をたっぷり頂いてきました。

講師の先生は、小児ぜんそくのエキスパートで、私がいつも言っている「ガイドライン」の作成メンバーです。つまり、小児ぜんそくに関して日本トップクラスの先生ということになります。以前からこの先生の講演をお聞きしていましたが、理論的で明快な話しぶりはすんなりと頭に入ってきます。私の尊敬する医師のひとりです。

今回は、参加者はいつもの会よりも多かったそうです。小児ぜんそくへの関心の深さが伺えると思います。肝心の小児科医も若い先生方が参加されていたようです。

講演に先立ち、一般演題と称して4つの発表がありました。成人ぜんそくの発表もありましたが、勉強になりました。小児ぜんそくの診療をするには、最新の大人のぜんそくの治療も知っていなければなりません。一般的に小児科医が対応する中学生や高校生の治療は、成人ぜんそくのそれと大差がないからです。最新の治療がかなりの高齢のぜんそく患者さんにも有効であるそうです。すでに私の診ている患者さんの親御さんで、当院での治療を強くご希望される方にはその薬を処方しています。引き続き、自信を持って対応できると思っています。

一般演題が終わったあとに、特別講演が始まりました。1時間程のお話でしたが、食い入るように聞いてしまい、あっという間でした。専門でない先生にはちょっと難しい部分もあったと思いますが、私の感想は「すげーなー」というものでした。

日本のガイドラインはほぼ3年ごとに改訂されていますが、毎回その時代に合った医学的根拠のある治療法を採用しています。たとえば、吸入ステロイドの量も、軽症なら少量から、中等症、重症になるに連れて吸う量が増えています。私は素直なので、「当たり前のこと」と思っていました。しかし、講師の先生は吸入ステロイドの設定量が適切かどうか、また最近になって長時間作動型の気管支拡張薬と吸入ステロイドの合剤が発売されていますが、その薬の位置づけなども考えておられました。外国の論文を元に、理路整然と説明されると、聞き惚れてしまう程です。思考のレベルが違うんだなと思い知らされました。

以前も書きましたが、「アレルギー学」という学問があり、その専門である小児科医とそうでない小児科医がいます。先日もぜんそくなのに、ぜんそくと診断されずに症状の改善しない患者さんが当院を受診されました。ぜんそくと診断し、治療を行ったら当然のごとく症状は改善しました。このようにアレルギー専門と非専門医では知識や診療レベルには大きな差があります。しかし、アレルギー専門医の間にも、つまり私と講師の先生の間にも知識の深さの差があることも、実感させられました。

これは、ある意味当たり前なのですが、私ももっと勉強しなければならないと痛感しました。「田舎の開業医だから、多少古くさい治療をしたって問題ない」とは全く思いません。患者さんを思う気持ちが強ければ、ベストな治療を行いたいと思うもの。低レベルな医療をやっていては、遠くから受診される患者さんに申し訳がありません。

“刺激”を受け、更にとてもやる気を引き出された研究会であったと思っています。