小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

励ましの声
2009年06月08日 更新

当院のこの「トピックス」はブログのような感じですが、単なる日記のようなものではなく、自分としては主義主張のある内容を書いているつもりです。

お子さんがアレルギーでない親御さんが読むと、「何だこれは」と感じられるかもしれません。しかし、アレルギーで困っている親御さんが見ると「分かる、分かる」と共感できる部分はあるのではないかと思うのです。

アレルギーという学問は、患者さんの頻度が高いが故に微妙なところがあります。すべての小児科医がアレルギーの子ども達を診ているのは、まぎれもない事実です。ただし、その中で私が問題にしたいのは、アレルギーを診療した際のレベルと言うか、深さに違いが存在することなのです。

以前聞いたことがありますが、四国のある県では本当にアレルギーを専門的に学んだ小児科医のみが「アレルギー科」の看板をあげているそうです。一方、新潟県はほぼ全ての開業医が「アレルギー科」を標榜しています。私の知る限りでは、新潟では専門病院で研修を受けたことにある医師は決して多くないはずです。

申し訳ないのですが、当院は“自己申告”の先生よりは専門的な知識も技術も持っているつもりです。つまり、同じ「アレルギー科」と言っても医師の間に診療の“格差”が存在することになります。

軽いぜんそくを“風邪”、アトピーを“乳児湿疹”と診断され、なかなか改善しないいうこともあります。当院で正しく診断して治療したところ、あっという間に改善したということは毎日のようにあります。重いぜんそくなのに治療不足で入退院や点滴を繰り返されていることもあるでしょう。ガイドラインに則って重症度に合った治療をすれば、ほとんどのケースが入院も点滴すら必要なくなります。食物アレルギーでも、ほとんどの小児科医が血液検査だけで除去や制限解除を判断しているでしょうが、専門医なら丁寧な問診や「食物負荷試験」で無駄な除去をかなりなくすことができます。

このようにアレルギー専門かどうかで、大きな差が出ることが少なくないと思います。患者さんは近くの「アレルギー科」に通院していて、「これがベストな治療なんだ」と思いたいでしょうが、決してそうではないことも少なくないと思います。

私が力説したいのは、患者さんにはアレルギー症状がよくなることにどん欲になって頂きたいのです。

当院の治療が常にベストとは言い切れないかもしれませんが、診療を休んででも学会で新しく正しい情報を仕入れ、より良い治療が常に提供できるように努力しているつもりです。「ぜんそくの調子がとても良くて、幼稚園も全く休まなくなった」とか「これまででは考えられないくらいアトピーの皮膚がきれいになり、掻かなくなった」と言われることも多いですが、いつも自分のことのように嬉しくなってしまいます。

小児科の開業医が診るのは風邪や胃腸炎などの急性疾患が中心なので、慢性疾患が軽んじられているように感じています。ぜんそくは風邪を引くと悪化することが多いですが、一般診療の合間にぜんそくの定期通院にいくと、風邪をもらって悪化しかねません。急性疾患と慢性のアレルギー疾患は切り離して対応すべきだと思うのです。

先日、県外の患者さんからメールを頂きました。お子さんがぜんそくを持っていて、主治医に恵まれていい治療や対応をしたもらったが、もっと慢性疾患に力を入れる小児科医に増えて欲しい、というものでした。この親御さんはそういった一般的な現状を認識された上で、当院に励ましのメールを下さったものと考えています。

新潟から遠いところにお住まいのようで、当院を受診されることはないでしょうが、「分かってくれている人は、分かってくれているんだ」と力づけられました。

医師を代えることに躊躇されている方もいらっしゃることでしょう。当院を受診して、大抵の方がそのまま通院して下さっています。今回の話を踏まえ、アレルギーで困っているお子さんは、もっといい治療があるのではないかと一度受診して頂けたらと思っています。