小児科医のメインで扱う病気は、感染症です。
現時点で、ロタウィルス腸炎やその他の胃腸炎の患者さんがみられ、溶連菌感染症やアデノウィルス咽頭炎、水痘の患者さんも時々いらっしゃいます。
当院はアレルギーの患者さんが多いのですが、かかりつけの患者さんが熱が出たり、嘔吐すれば受診して下さいますので、どんな感染症が流行っているかはだいたい把握しています。
最近、咳やゼーゼーで受診されるケースがやや目立つようです。当院で継続治療している患者さんは、やや咳き込むという訴えで受診されますし、ぜんそくの治療を一旦中止していた患者さんがゼーゼーいったと受診されています。
ぜんそくは、はやり病ではありませんので、“感染”はしません。しかし、なぜ最近増加しているのでしょうか?。
当院ではぜんそく患者さんの調子が悪い場合、「なぜだろう?」と考えています。いわゆる風邪を引いて悪化することもありますし、運動で悪化することもあります。台風シーズンなら台風の接近で発作が引き起こされることもあります。
最近の患者さんの悪化は、いま挙げたどれも当てはまりません。これは、季節の変わり目による寒暖の差が理由と考えられます。ぜんそくの悪化は四季の中では秋が多いのですが、その次は春と言われています。その年によってバラツキもあるのでしょうが、5月や6月に多いように思います。
春や秋の特定の日に、同時多発的にぜんそく発作で複数の患者さんが受診されることを経験します。気候の変化という病気のない人には何でもないことなのに、ぜんそくを悪化させるのです。ゼーゼー言ったり、息苦しくなったり、眠れなくなったりしてしまうのです。
私は幸いに今のところ、ぜんそくを持っていませんので、“発作の苦しみ”って体感したことはありません。しかし、ぜんそくの子ども達に日々接していると、本人や親御さんの気持ちはそれなりに理解しているつもりです。是が非でもぜんそくを悪化させたくないと思っています。
実は、感覚を研ぎ澄まして診療していると、春や秋に調子の崩しそうなお子さんはだいたい分かります。つまり、不意の発作で入院したとか、点滴に通ったとかいうことは、ある程度避けることは可能だと思います。注意すべきポイントを親御さん達に是非知っておいて頂きたいと思います。それを知らなければ、予防できるかもしれない発作を起こさせてしまうことになります。悪化しやすい方は、伝授しますので早めに受診して頂きたいのです。
上越のぜんそくの子ども達を発作による苦しみから解放したい、そう強く願っています。


