小児科 すこやかアレルギークリニック

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“休む”ということ
2009年05月28日 更新

今週末の30日(土)は休診にさせて頂きます。

以前も書きましたが、開業医は“孤独”です。頼れるのは自分だけ。休めば収入が途切れるし、かと言って学会に出て勉強しなければ古い医療しか患者さんに提供できません。

時代遅れの治療をやっても、素人の患者さんは分からないし、医師本人ももっと有効な治療があることに気付いていないのです。その治療が古いとは誰も指摘してくれません。このような状況では、敢えて言わせて頂きますが患者さんは不幸としか言いようがありません。患者さんのために勉強しなければならないというのは、こういうことを言いたいのです。

学会に出ないと勉強できないかと言えば、決してそうではないのかもしれませんが、私には難しいと思います。新しい治療法が試す時に、本に書いてある通りにやるのと、日本の第一人者の先生がスライドを使って、こうやって治療したらよく聞いたのが何%で、効果不十分が何%だったなどと解説するのとどちらが分かりやすいかは言うまでもありません。

患者さんの健康がかかっているのです。中途半端な知識で試しにやってみた…では、私は申し訳ないと思います。しかも、学会ではその場で質問し、疑問点を解消することもできます。本では解消できず、結局使い慣れた古い治療を繰り返すことになります。

一般的に学会は春と秋に行われます。夏や冬にはあまり開催されません。私か欠かさず出席している日本小児アレルギー学会は晩秋に、今回の日本難治喘息アレルギー疾患学会は春に開催されます。

当院では、時々休診にさせて頂き、新しい診断法や治療法を学ぶために、学会に参加させて頂いています。また学会には日本の第一人者や私のようにアレルギーにこだわって診療や研究している先生方が集まりますので、先輩の先生方から日頃診ている患者さんの診療で分からない点があると、質問して何とかいい方向に持っていく努力をしています。

医師にはいろんな方針の人がいます。ネットを見ていたら「うちは開院以来、インフルエンザワクチンのために週末は一度も休んだことがない」と書いてありました。インフルエンザワクチンも秋に行うものなので、老婆心ながら大丈夫だろうかと思ってしまいました。

かかりつけの患者さんのためには、休まずに診療をやっていることは大事なことだと思います。しかし、個人的にはたまには学会に参加して“患者さんのため”に新しいことを身につけるために勉強することは、もっと大切なことではないかと考えています。

アレルギー専門医の開業医の先生は、私と同じように医院を休診にしてでも学会に参加しています。学会会場では同じ顔をよく見かけます。アレルギーの分野ではぜんそくを“風邪”、アトピーを“乳児湿疹”、“乾燥肌”と誤解されて通院して改善していないケースがとても多いのです。こういう現状を踏まえると、専門でない先生方も参加された方がいいと思うのです。

当院は、休まないことを売りにするよりは、技術を売る存在であり続けたいと思っています。