小児科 すこやかアレルギークリニック

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“強い薬”
2009年05月15日 更新

下越の大きな街からこの春に上越に引っ越してきた患者さんがいました。

そのお子さんはアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあり、更にはぜんそくも合併していましたが、ぜんそくの診断は付いていませんでした。

そのお子さんがゼーゼーいって受診されました。最初に受診された時に、診断されてはいなかったけれどぜんそくと診断されるし、今度発作を起こしたら治療しましょうと説明していたので、お母さんも納得されていましたし、話はスムーズに進みました。

当院では、アレルギーの病気を2つ、3つ合併しているお子さんが多いので、初診時に20~30分説明しています。こういう医療を提供している医療機関は多くないらしく、このお母さんも「来てよかった」と言って下さっていました。

実は、このお子さんは顔にしぶといアトピー性皮膚炎の湿疹がありました。いくつも医療機関を転々としたそうですが、顔の湿疹だけは良くならなかったということでした。最初に診察した時に「これはこうすれば良くなりますよ」と説明し、私の治療法を伝授しました。お母さんとしてはどこにいってもダメだったので、疑心暗鬼だったと思うのです。1週間後には作戦通り改善しており、その後も悪化はしておりません。お母さんもビックリされていました。

その湿疹の治療についてですが、ある疑惑を持たれてしまいました(汗)。

「うちの母(赤ちゃんからすればおばあちゃん)が、顔の湿疹にはとても強い薬を使っているから、それで抑えられているだけではないか?と言っているんですけど…」と打ち明けられました。

私はステロイドの強弱を載せた表を示し、当院の薬が弱い薬であることを理解して頂きました。その表は、ステロイドのチューブの写真が入っているので一目瞭然なのです。お母さんはリンデロンVという薬を指差し、「これ、前にかかっていた病院で出されていました」とおっしゃいました。当院で使っている薬よりも“強い薬”だったのです。

もともと赤ちゃんの顔には“強い薬”をあまり使わない約束になっています。私としては、基本通りの治療を選択しています。ちょっと“言いがかり”をつけられた格好ではありますが、孫を思う祖母の話ですからそれは仕方なく、誤解が解ければ問題ありません。“弱い薬”でも見落としがなければ、充分治療効果はあるのです。

顔や体に難治性の湿疹があり、そこだけは小児科や皮膚科で治療しても良くならないと当院を受診されるケースは結構とあります。なぜ良くならないのかを考えながら治療すれば、改善させるのはさほど難しいことではないと思っています。

アトピーでお困りのお子さんがいらっしゃいましたら、ご相談頂ければと思っています。