東京の眼科医が、経営優先が明らかのずさんなレーシック手術を行い、集団感染を起こしてしまったというニュースは記憶に新しいと思います。
こういうことが起きてしまうと、まじめにレーシック手術を行っていた眼科の先生まで「この医者は大丈夫だろうか?」という疑いの目で見られてしまうと思います。ハッキリ言えば、迷惑な話です。
そこで大学病院の医師たちが集まって、安全にレーシック手術を受けてもらうためのネットワークを作り、正しい情報提供を行っていこうということになったそうです。私もネットニュースでこのことを知りました。
こういうことは大切なことだと思っています。この記事の結びに「一生に一度の手術なので、しっかり勉強して受けて欲しい」とアドバイスしていると書いてありました。確かに正しいのですが、私はちょっぴり違和感を覚えました。
本来、医者がキチンと勉強して良心的に手術していれば、こんな事件は起こらなかったはずです。当然、まじめに勉強し技術を磨いている医師も多いはずですが、明らかにおかしいことをしている医師も一部にはいるはずです。そういう医師には手術をできないようにする自浄作用も必要かもしれないと思っています。私の感じた違和感とは、手術の場合は患者さん側が圧倒的に“受け身”なので、医師の力量が最も大切だと思うからです。
一方、慢性疾患の場合は、患者さんが“受け身”ではいけません。
先日、咳が治療しても良くならないという患者さんが当院を初めて受診されました。2年ほど前のまだ赤ちゃんの頃にゼーゼー言ったために、ある医療機関を受診されたそうです。“風邪”と診断され、治療しても良くならなかったので、別の医療機関を受診されたそうです。その日からオノンという内服薬とフルタイドという吸入薬が処方されたそうです。
それから2年近く通い続けたのですが、先日から熱が続きゼーゼーが出たと当院を受診されました。フルタイドは、重症なぜんそく患者さんに使う薬です。当然、ぜんそくと診断されていると思ったら、「いえ、言われていません」という返事が返ってきてビックリしました。
こういう慢性疾患は、患者さんとともに歩む姿勢が大切だと思っています。そのためには、ぜんそくでしかも決して軽くないこと、場合によっては大人に持ち越してしまうということをハッキリ伝えることが重要だと考えています。この患者さんは、ぜんそくと診断されていなかったので、ぜんそくの知識はほとんどお持ちではありませんでした。
東京のような都会だとそうでもないのかもしれませんが、地方では今回のような医師に全てを委ねてしまっているケースが多いように思います。しかし、それは良くないと考えています。ぜんそくはいつ悪くなるか分からないし、往々にして夜間に悪化するので、医院は閉まっている時間帯なのです。悪化時の対応についても理解していないといけません。そのためには、医師が病気のことを繰り返しキチンと説明し、親御さんも「第二の主治医」になれるくらいに分かっていなければなりません。つまり、“受け身”の姿勢はお子さんのためにならないと思っています。
お子さんのアレルギーでお困りの方は、ご相談下さい。アレルギーを克服するために、共に頑張って一歩ずつ前進して行こうではありませんか。


