当院には、ぜんそくで“長期管理”している患者さんが大勢通院して下さっています。
そのうちの一人の患者さんが先日、臨時で受診されました。4日ほど前から38度前後の熱がダラダラ出ていて、久々にゼーゼー言ったそうです。この患者さんも日頃から私が経過を診させて頂いていますので、ゼーゼー言わないはずなのは、よく理解しています。それは、ゼーゼー言わないように予防的治療をしているからです。
何故久々にゼーゼー言ったのか主治医として解明しなければなりません。私はインフルエンザではないかと考えました。インフルエンザの特徴である高熱は出ていなかったのですが、ぜんそくのある患者さんはインフルエンザにかかると、発作が悪化するのはよく経験することだからです。
お母さんは、たいした熱ではなかったので「まさか!?」って感じでしたが、「久々にゼーゼーが出たんだから、可能性は充分あるんじゃない?」と言ってインフルエンザの検査をさせて頂きました。
案の定、結果は「陽性」でした。お母さんも、私の考察に納得して下さいました。
別の患者さんですが、初診でインフルエンザの患者さんが受診されました。週末に発熱し、休日診療所でインフルエンザと診断されたそうです。住所も当院から離れているようですし、アレルギーでもあるのかなと思いました。
このお子さんも以前はゼーゼーを繰り返していたのですが、かかりつけの先生から「ぜんそくっぽい」と言われていたそうです。いえいえ、この患者さんはぜんそくと診断されます。最近はゼーゼーしなくなってきたそうですが、昨年インフルエンザに罹患した際に、咳が止まらずにひどい目にあったそうです。今年もインフルエンザにかかってしまったので、何とかひどくならないようにと、早めに専門医に診て欲しいと当院を受診されたのだそうです。
持てる知識を駆使して、ぜんそくでの悪化を必要最低限にし、お母さんの期待に応えなければなりません。こういう対応には慣れているので、何とか切り抜けられるような処方をしました。勝算は充分あります。
ぜんそくとインフルエンザの関係を理解していると、小児科医としてどう対応すべきかが分かってくると思います。つまりサキヨミして、ぜんそくの悪化を最小限に留めることです。
当地では、まだインフルエンザの流行が残っています。ぜんそくと診断されているお子さんはもちろん、ぜんそくっぽいとか、気管支が弱いとか言われている患者さんでも、周囲でインフルエンザの患者さんがいる状況で熱が出たら早めにご相談頂きたいと思っています。


