小児科 すこやかアレルギークリニック

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赤ちゃんのSOS
2009年03月16日 更新

アレルギーの病気は、赤ちゃんの時から発症してしまいます。

アトピー性皮膚炎は生後半年前から、乳児ぜんそくは半年過ぎから出てくることが多いように思います。

最近は、赤ちゃんが湿疹が出るとアトピーかどうかを心配して当院にご指名で受診されることが多いです。任せられた私の方も、冷静で客観的にアトピー性皮膚炎の診断基準を満たすかを判断しています。

アトピーの特徴は、痒いのが特徴の一つです。半年前の赤ちゃんの顔が傷だらけだったりします。抱かれたお母さんの衣服に顔をこすり付けたりしています。かわいそうでなりません。

でも、よく考えてみて下さい。半年前の赤ちゃんが、ピンポイントで痒い部分を掻いています。手の自由が利かないような年代のはずです。赤ちゃんが「ママ、痒いよ~」とSOSを出していると考えると、その行為は理解できるのではないでしょうか?。

ぜんそくを“風邪”と診断されることが少なくないと言っていますが、アトピーは“乳児湿疹”と診断されているケースも少なくありません。この時点で過小診断となり、治療も過小となります。つまり、いち早く痒いのをキチンと治療してあげなければならないのに、いつまでも皮膚症状が改善しないということになってしまいます。

1か月程度治療しても改善しなければ、アレルギー専門医に紹介するように推奨されています。しかし、守られていないケースが多いのが実情です。親御さんが赤ちゃんのSOSをキチンと見極めて、どう対応するか考えることも必要になってきます。

乳児ぜんそくも、ゼーゼー言って息づかいが荒かったり、咳込んで眠れなかったり、機嫌悪く泣き続けたりします。実はこれも「ママ、苦しいよ~」というSOSなのです。“風邪”や“気管支炎”と診断されていたり、「うちの子は咳が出やすい」程度に思われているケースもあるようです。

アトピーにしても、乳児ぜんそくにしても、物を言えない赤ちゃんです。大人なら、自分の症状を把握できるので、つらければ夜間なら夜間救急を受診することもできます。赤ちゃんには、それがしたくてもできないのです。しかも、慢性の病気なので、症状を繰り返します。

熱に対して敏感な親御さんは多いと思いますが、皮膚の痒みや咳についてはそうではない場合が多いように思っています。我々大人が、赤ちゃんのSOSを的確に見極める努力をすべきなのだろうと思っています。