14日は、バレンタインデーです。男性にとっては、ドキドキワクワクする日でしょうか?(笑)。
私にとっても、ワクワクする出来事があります。「食物アレルギー研究会」です。東京で開催されますので、朝5時に出発しなければなりませんが、私のもっとも力の入れている分野なので、とっても楽しみにしています。
昨年も参加しましたが、昨日も触れた「食物アレルギーの診療の手引き」や「食物アレルギーの栄養指導の手引き」が出ることや、エビやカニの原材料表示が義務化されること、救急救命士がショック改善薬(エピペン)を打つことができるようになること、子どものアレルギー患者が多い現実にアレルギーに関する学校管理区分表が採用されたことなどなど、2008年の食物アレルギーに関わる変化を先取りすることができたと思います。
今年も大きな変化があります。「食物負荷試験」のガイドラインが提示されるのです。
食物アレルギーは、医師の間でもアレルギー検査が全てかのように判断されている傾向があります。しかし、それは正しくありません。年齢が長じるとズレが生じてくるのです。例えば、あるお子さんの卵白の結果がクラス3だったとします。実際に食べさせてみると、食べても何ともない3の子と、アレルギー症状が出てしまう3の子に分かれます。つまり「クラス3と高いから卵製品は食べてはいけない」という指導は、根拠がないことなのです。
この矛盾を解き明かす唯一の方法が「食物負荷試験」です。しかし、大抵の小児科医がこの検査を行っておらず、ごく一部の専門医がやっているのみでした。しかも、各専門医のやり方にバラツキがあったこともあり、なかなか普及しなかったのです。
食物アレルギーの医療は小児医にとっては難しく、しなくてもいい除去を指示され続けていた患者さんが多いのが現状でしょう。そこで小児アレルギー学会が、専門医の意見の統一を図り、「食物負荷試験」のガイドラインがようやく今年になって公表されるに至るのです。これは食物アレルギーの医療にとって、画期的なことです。
このガイドラインがどんなものになるのか、私は早く知りたいし、ワクワクしています。そして、上越市をはじめとした新潟県内で普及することを望んでいます。本来なら患者さんが受診のしやすい開業医でやってくれるといいのですが、新しいことを個人で始めることはなかなか難しいでしょう。県内の基幹病院の数カ所がやるだけでも、現状と比較してもだいぶ違うと思います。
当院は既に「食物負荷試験」を相当数こなしていますが、私自身もより良い負荷方法があればいち早く採用し、患者さんのために確実な方法を選択するつもりです。
かかりつけの患者さんには、休んでばかりで申し訳ありません。学会に行くのは、自分のためでもありますが、患者さんによりよい医療を提供するための技術を磨くためでもあります。「うちのかかりつけの先生は、私たちのためにしっかり勉強してくれている」、そんな風に思って頂けるとありがたいと思います。


