小児科 すこやかアレルギークリニック

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“事情”
2009年01月15日 更新

アトピー性皮膚炎でお困りの患者さんは、とても多いと思います。

先日取り上げた患者さんは、9年間も診断されていませんでした。仮にアトピーと診断されていても、症状がよくならずにいろんな医療機関を渡り歩く患者さんも少なくありません。

アトピーは1歳前に発症することも多いのですが、その時点で「乳児湿疹」と診断されていて、乳児でなくなる1歳を過ぎても湿疹がよくならないという患者さんも多いと思います。また、園児や小学生になって、特にこの時期に皮膚が乾燥して、かゆみを何とかして欲しいとおっしゃる親御さんも目につきます。

患者さんの話を聞くと、皮膚をぱっとみて「これを塗っといて」と言われて診察が終わってしまう医療機関もあるようです。敢えて言わせて頂きますが、診断も薬の塗り方さえ説明もなくて、症状は良くなるでしょうか?。最近、国会議員がよく用いる“説明責任”を果たしていないと思うのです。

各医療機関には“事情”があるのだあろうと思います。しかし、各患者さんにも“事情”はあるのではないでしょうか?。先日メールを頂いた患者さんがいます。アトピー性皮膚炎に食物アレルギーを合併しており、困り果てていました。ある医療機関の評判を聞いて、希望を胸に受診したところ、2時間待ちの3分診療で「治らない」との説明だったそうです。お母さん、お子さんともに落胆は大きかったそうです。

お母さん曰く、藁をつかむ思いで近々当院を受診される予定です。私は小児科医です。このお子さんは年齢はいっているのですが、過去に対応してくれる医療機関がなかった以上、対応しようと思っています。

同じ「治らない」でも今の医療で何ができて、何ができないか、近い将来の治療法も含めてお話ししようと思っています。皮膚も日常生活をなるべく支障なく過ごせるような薬を選択するのが今風のやり方なはずです。小児科らしく、希望を持ってもらえるような説明をしようと思っています。

人との付き合いでも、自分の“事情”を押し通そうとするとすれ違いが生じることが往々にしてあります。知識を総動員して少しでもいい方向に持って行けるよう、頑張ろうと思っています。