小児科 すこやかアレルギークリニック

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2009年01月14日 更新

先日受診されたぜんそくのお子さんを持つお母さんが、診察室でこんな話をしてくれました。

正月休みに顔を合わせた知り合いのお母さんと話をしていたら、7歳のお子さんが立て続けに2回ぜんそく発作で入院したそうです。

当院かかりつけのお母さんはこう思ったそうです。「7歳にもなって、立て続けに発作を起こすなんてちょっと変ではないか。現在、どんな治療をされているのだろう?。」

よくよく話を聞いてみると発作時にテオドールという薬をもらっていたそうです。それを聞いたお母さんは「テオドールだけの治療なら、治療が足りていない可能性が高い。“ガイドライン”通りの治療をしてもらった方がいい。」と伝えたそうです。場合によっては、お子さんを当院に連れて来てもいいと言って下さったともおっしゃっていました。そう言われた方のお母さんもビックリしていたそうです。

一般論として、ぜんそくは乳幼児期に発作を繰り返し、7歳くらいになるとあまり発作を起こさなくなります。それは体力もついてくるし、気管支も太くなるし、引き金の風邪も引きにくくなってくるなどの理由が挙げられると思います。軽い発作のために外来治療で済むならともかく、入院を立て続けに繰り返したとなると、予想するに決して軽症なお子さんではないだろうと考えられます。

お母さんのおっしゃるガイドラインは、発作をどれくらいの頻度で起こしているかで「重症度」を決めています。より重症であれば、キッチリと継続的に治療することが勧められています。

いつも言っている通り、ぜんそくの原因は気管支がアレルギーによる炎症を起こしいているせいで、その炎症を抑える治療が必要です。オノンやシングレアに代表される抗アレルギー薬やフルタイドやキュバールに代表される吸入ステロイドが治療のメインに据えられています。テオドールは気管支拡張薬であり、炎症を抑える効果は弱く、この薬だけではちょっと弱い…。

その7歳のお子さんを実際に診察した訳ではないので、何とも言えないのですが、上記の理由でこのお母さんのご指摘はまさにごもっともです。治療不足の可能性がないとは言えません。ちなみにこのお母さんは、医療関係者でも何でもありません。お子さんのぜんそくで苦労されており、当院で行っている院内勉強会にも参加されています。

あまりの“素人”らしからぬ発言に驚いてしまいました。私は「お母さん、もう開業医になれるよ」と言ったら、「あたし、医師免許ないからさー」と切り返されてしまいました(汗)。

当院は多くのぜんそく患者さんから信頼を寄せて頂いています。開業当初はいきなり重い発作で初診されるケースは、入院した上で治療をお願いすることもありました。この1年間で病院に入院をお願いしたのは数人だと思います。1回入院すると、それ以降は治療を強化するため、立て続けに入院するケースは皆無だと思います。ガイドライン通りの治療を実践しているつもりです。

「入院」は本人が一番苦しいのですが、ご家族にとっても痛手です。入院しないように治療すべきだし、いい治療法が出てきたため、それは可能になってきています。

入院を繰り返している、入院しなくとも頻繁に発作により点滴を繰り返されているお子さんは、治療を再度見直した方がいいかもしれません。是非ともご相談頂きたいと思っています。