小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年を振り返る
2008年12月30日 更新

今年の診療が終わりました。当院にとっての2008年を振り返ってみたいと思っています。

当院は開院したのが2007年の9月ですから、1年を通してフルに働いたのは、今年が初めてということになります。「アレルギー専門を全面に出す」、「説明に時間をかけ、患者さんが理解して納得できる医療を心掛ける」など当院ならではのカラーを打ち出していきたいと考えていました。

アレルギー専門に関しては、患者さんにぜんそくやアトピーであることを理解して頂くことに時間を割きました。いつも言っている通り、診断が曖昧だと治療もブレが生じるし、治療を継続的に行うことに支障が出ることもあるからです。

「ぜんそくっぽい」とか「風邪が長引いている」と説明されている患者さんが症状が良くならないと当院に何百人も受診されました。喘息の診断基準を満たしていれば「ぜんそくです。キチンと治療しましょう。」と説明を繰り返してきました。

また「乳児湿疹」、「乾燥肌」と診断されていた患者さんのかなりの部分がアトピー性皮膚炎であり、過小治療で良くなっていなかったので、「アトピー性皮膚炎と診断されます。適切に治療しましょう。」と何百人の患者さんに言ってきました。

ほとんどの患者さんが、数回の通院で症状が改善し、そのまま通院して下さっています。口コミかどうか分かりませんが、中越地方や上越市以外の上越地方から患者さんが当院を頼って受診して下さいました。

特に開業医は、受診しやすいためか患者さんが集中します。どの小児科も時間との戦いというか、一人当たりに時間をかけられていない状況だったと思います。いつも言っている通り、アレルギーなどの慢性の病気は風邪や胃腸炎などの病気と一緒に考えて頂きたくありません。2~3分診療では、充分な対応ができるはずがありません。

ほとんどの新患の患者さんには、30分前後の時間をかけて対応してきました。一番話したのは2時間くらいでしょうか?(汗)。開業医でここまで時間をかける小児科医はまずいないと思います。患者さんの考えを正す必要があると思えば、時間をかけて議論もしてきました。そして患者さんからのいくつもの質問にも答えてきました。

自分でいうのも何ですが、医療の基本は「目の前の患者さんを何とかしてあげたい」という情熱以外の何物でもないと考えています。混んでいるからとお茶を濁すような対応は一度たりともしていないと言い切れます。その情熱が伝わると、大抵の患者さんは当院までがどんなに遠くても受診を繰り返して下さいました。

ぜんそく発作には点滴が不可欠と考えてる患者さんや小児科医もいるようですが、当院はこの1年でぜんそく発作で点滴を行った数は、多分5人もないと思います。たったの1日で5人に点滴をしている医院もあるでしょう。この差はどこから来るとお思いでしょうか?。アレルギーの専門医ならほとんど点滴をすることはないと思います。敢えて言わせて頂きますが、点滴を繰り返す患者さんほど、治療が足りていないからだと思います。専門医に紹介してもらうのも一つの方法だと思います。

ぜんそく治療のガイドライン通りの治療を心掛けて、早め早めに手を打てば、痛い治療なんてしなくても済むのです。2008年12月に小児ぜんそくに関するガイドラインが改訂されました。アレルギー専門医として、上越の患者さんに正しいぜんそく医療を知って頂く努力をしていかなければならないと思っています。

2008年は私にとって本当にあっという間でした。患者さん一人一人のために正しい医療を行いたい、そう思って自分なりに頑張ってきました。食物負荷試験も100人くらいは行ったでしょうか?。つまり100人の食事制限の解除を行ったということになります。また、先日も話題に上げたように、1歳半近くまでお粥と母乳だった子や、卵アレルギーは治っているのにインフルエンザワクチンを受けられないものと諦めていた親御さんなど、まだまだアレルギーに関して適切な医療を受けられていない患者さんも少なくないと思うのです。

ちょっと大きく出ますが、こんな患者さんが新潟県にいる限り、当院は頑張り続けなければならないと思っています。来年も上越に限らず、中越下越からの患者さんにも全力で診断し、治療していきたいと考えています。