小児科 すこやかアレルギークリニック

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的確に診断を
2008年12月26日 更新

当院は「ぜんそく」と診断されたり、「ぜんそく」と診断されていなかったり、咳が長引いている患者さんが受診されます。

「ぜんそく」と診断されたくないというのも親としての本心だと思いますが、「ぜんそく」なら病気自体が“風邪”とは全く異なりますし、治療法も異なります。患者さんは症状が安定せず困っていらっしゃるので、診断基準を満たせば、「ぜんそく」と診断しなければ、患者さんに失礼に当たりますし、早く「ぜんそく」の治療をしなければ症状が治まりません。食物負荷試験ではありませんが、シロクロを付けるのはプロとして当然だと思いますし、逆に当院に答えを求めて受診される患者さんが後と断ちません。

先日、来られた患者さんはまだ乳児でした、ゼーゼーぽかったそうですが、前主治医から「ぜんそく」と診断されたそうです。アレルギーの専門医でも乳児のぜんそくの診断は難しいとされています。お母さんからの情報を得ようと丁寧に問診しましたが、「ぜんそく」と確定する情報は得られませんでした。

お母さんには、乳児ぜんそくの診断基準をお示しし、また満たしていないことをご理解頂きました。「ぜんそくとはまだ診断できません。今後経過をみていってぜんそくと診断されるかもしれません。まず咳止めや痰きりで様子をみましょう。」と説明しました。こういう風に説明されたことはなかったと、おっしゃっていました。お母さんもちょっとホッとされたようです。

別の患者さんは、咳が長引いたため、しらばくある医療機関と通院されていたそうです。診断はハッキリ言われていないものの、「ぜんそく」用の薬は処方されているので、お母さんが「先生、うちの子はぜんそくですか?」と聞いたら、お母さん曰く、「ぜんそくではない!」と逆ギレされたそうです。

そんな状況で、シロクロをつけに当院を初診されました。お母さんにこれまでの状況を丁寧に聞いてみたら、「ぜんそく」との確信を持ちました。お母さんに、ぜんそくの症状の特徴を挙げ、それらのほとんど満たしているのでぜんそくと診断せざるを得ないと説明しました。

お母さんは、「よく分かりました。キチンと言ってくれてありがとうございました。」とおっしゃっていました。「“診断”があるから“治療”に進めるんですけどんね」と言いました。それにしてもこどものことを心配して聞いているのに、逆ギレはないと思います。ちゃんと答える義務が医師にはあります。

さらに別の患者さんは、咳が長引いていると、前医ではいつも採血をして、いつもマイコプラズマと診断されて、点滴に通うということを繰り返していました。治療に通っても良くならないと、当院を初診されました。この患者さんも過去の咳の状況をよく聞いてみると、間違いなく「ぜんそく」と判断されました。

ぜんそくの治療薬を処方し、1週間後に再診して頂いたところ、こんなに効いた薬はないとお母さんは喜んでおりました。「専門的に勉強していますから」とちょっとアピールさせて頂きました(笑)。じっくり説明した上で、症状があっという間によくなると、全員が全面的に信頼して下さるようです。一般的に、そんなに頻繁にマイコプラズマにかからないと考えています。慢性の病気(ぜんそく)だと考えると、答えは出やすいと思うのですが…。

当院には、「咳」や「ぜんそく」関係でこういった患者さんがよく受診されています。最近、特に「ここならきっと答えを出してくれるはず」というような患者さんからの期待を感じています。患者さんは症状が落ち着かず困り果てています。まずは何と言っても「ぜんそく」もしくは「ぜんそくでない」とキチンと診断してあげるべきだと思っています。