小児科 すこやかアレルギークリニック

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把握すべきこと
2008年11月12日 更新

先日、友達から紹介されたとおっしゃる若いお母さんがお子さんを連れて、某市から当院を初めて受診されました。

お母さんの話によると、友達のお子さんが当院で“ぜんそく”と診断されて、治療により症状がメキメキとよくなったので受診されたようです。

最初はある医療機関に行っていて“ぜんそく”と診断されていたそうですが、家から遠かったので別の医療機関に行っていたとのことです。そこでの診断は「先天的な気管支炎」だったそうです。私はこどもの呼吸器の病気にも力を入れていますが、私が不勉強なのでしょうか、そういう診断は初めて聞きました。医学には素人のお母さんの言われることなので、聞き間違いかもしれません。

お母さんの話を伺うと、ヒューヒューいって、ひどい咳込みを繰り返しており、最初の先生の診断通り、お子さんの病名は“ぜんそく”考えられます。しかし、その時の症状を診た医師の診断が尊重されるため、別のことを言われた先生の診断をどうこうとは言えないのです。

咳がひどくなると、毎回3日連続の点滴治療を受けていたそうです。参考までにとどんな内容の点滴だったかお母さんに聞いてみましたが、すべて医師にお任せだったのでよく分からないそうです。

医師によって診断が違う(友達のお子さんのぜんそく症状と似ている)のと、点滴治療に通っても症状が思わしくなかったそうで、当院を受診されました。ここでお母さん達にお伝えしておきたいことがあります。

何度も同じ症状を繰り返す場合、大人の高血圧や糖尿病のような「慢性疾患」に当たります。これらの患者さんは病気に関する基礎知識をお持ちの方は結構多いと思うのです。長くつきあっていかないといけないからです。

ぜんそくも慢性疾患に含まれますが、親御さん自身が2番目の主治医になるつもりで病気の特性を知っておいた方がいいと思うのです。ぜんそくの特徴や重くなった時の対応(救急外来に行かなければならない状況)、治療について把握しておく必要があります。つまり、すべて医者任せではいけないのです。

また、日頃の管理が重要になってきますので、疑問点は何でも主治医に確認しておくべきです。アレルギーにこだわっている先生なら、キチンと答えてくれるはずです。患者さんには“知る権利”があるのです。

治療についても、現在処方されている薬や、点滴をする時は中にどんな薬が入っているのか、どういう効果がある薬なのかをこれも把握しておく必要があります。お子さんの場合、耳鼻科や眼科など他の医療機関を受診する機会もあるでしょうし、どんな薬を使っているか尋ねられることも少なくないと思うのです。

アレルギーで困っている患者さんは沢山います。繰り返す症状をアレルギーだと診断されていない方も多いのが現状です。アレルギー専門医として、患者さんの期待に応えられるよう、日々努力していきたいと思っています。