小児科 すこやかアレルギークリニック

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説明不足は
2008年11月11日 更新

秋も深まってきて、春にぜんそくの治療をして、改善したために一旦治療を中止していた患者さんが、咳が出ると受診されるケースが時々あります。

一度当院を受診されると、ほとんどの患者さんがまた「咳」が出ると、当院を受診されます。「熱」では近くの医療機関を受診されているようですが、当院のこだわっている「咳」は、初診された時に時間をかけて説明しているつもりですので、咳が出始めると当院に来て下さっています。

当院には、上越市内外から受診されますし、咳が止まらないと、幼稚園や保育園の先生から当院を受診するよう勧められて受診しましたという方が増えてきました。とても有り難いことです。ぜんそくで最も遠くから受診して下さっているのは、100キロ離れた街からだと思います。

いろんな患者さんが受診されますが、中にはこれは専門医でないと判断が難しいなと思えるケースもありますが、「咳」=「風邪」じゃなんだけどな…というケースもあります。

例えば、「一旦咳が出始めると1か月も止まらない子」。

これはお父さん、お母さんに伺いたいのですが、1か月も咳が止まらない“風邪”にかかったことがありますか?。

また「ゼーゼーを繰り返している子」。

お父さん、お母さんはお子さんの何倍もの期間を生きているのに、ゼーゼーって何回も行ったことがありますか?。

先日受診された患者さんは、毎日のように咳込んで嘔吐を繰り返しているのに“風邪”と診断されていました。こんな経験をされている方って、ほとんどいないと思います。

こういった患者さんは咳がひどく、本人は辛いし、親御さんは夜もおちおち寝ていられないし、園関係者も心配になります。いつも言っている通り、ぜんそくの場合、“風邪”と誤って診断されていると、尚更咳をしやすいクセがついてしまいます。何にも良いことはないのです。

親御さん自身は、そりゃ心情的には「ぜんそく」とは診断されたくないし、“風邪”であって欲しいと言う気持ちはあると思います。しかし、放置しておいて治るならともかく、先程述べたように更に悪化し、親御さんを始め周囲の人達を不安にさせてしまいます。しかも、将来的に5~6割しか治らないと言われています。だったら「ぜんそく」であることをキチンと認識して、治る努力をしたらいいと思うのです。こう説明すると、たいていの親御さんはぜんそくという病名を受け入れて、頑張ろうという気になって下さっているように感じています。

咳が長引いていている患者さんの親御さんに、新たに正しい一歩を踏み出して頂くためには、先程述べた通り“風邪であって欲しい”という親御さんの気持ちから、理論的にそして丁寧に説明し、お子さんが確実に「ぜんそく」であることを理解して頂く必要があります。それができなければ、«咳が出て治療しては、また治療を止めて咳が悪化する»という悪循環を繰り返すと思っています。こういう患者さんは、少なくないというのが私の印象です。

「ぜんそく」の患者さんに説明不足は許されないと私は思います。咳が長引いている患者さんは、単なる“風邪”ではない可能性は充分あります。キチンと対応致しますので、どうぞご相談下さい。