小児科 すこやかアレルギークリニック

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アレルギーだけを診て
2008年08月11日 更新

開院して11か月以上が経つのに、いまだに「風邪なども診てもらえるんですか?」と聞かれることがあります。当院の小児科医としての腕をアピール不足なのでしょう。

私は、「アレルギー専門医」の資格も持っていますが、その前に日本小児科学会認定の「小児科専門医」の資格も持っています。他の小児科の先生と同様に、小児科診療は一通りできるつもりです。アレルギーが専門でなければ、“たなか小児科クリニック”などと名乗っていたのかもしれません。

日常診療の中で、ぜんそくを“風邪”、アトピーを“乾燥肌”と診断されていて、通院してもなかなか改善しない子が意外にも多いのと感じています。病気はキチンと診断して、的確に治療すれば、症状を改善させるのは難しいことではありません。私は“風邪”や“乾燥肌”を的確に診断しているつもりですので、より幅の広い医療をしていると言えると思います。「小児科専門医」と「アレルギー専門医」の資格を併せ持つ当院の存在意義は、充分にあると思っています。

先日、熱と咳、じんましんがみられている赤ちゃんが受診されましたが、「“風邪”は別の小児科で診てもらっているので、じんましんを診て欲しい」ということでした。じんましんはありふれた病気です。正直言って「じんましんもその小児科で診てもらってもいいのに…」と思ったのですが、アレルギーの専門医として期待されているのだろう、話を聞いてみようと思いました。

じんましんは、食品を食べて、短時間でみられるのが一般的です。話を聞いただけで、お母さんが想定されている食品は違うだろうと判断されました。当院の問診票には「咳」の状況も記載されていましたが、読んだだけで“風邪”でないことが分かりました。ゼーゼーはないものの、痰がらみで咳込みも強く、更に鼻水も多かったので、RSウィルスによる喘息性気管支炎を予想しました。インフルエンザの時のように鼻水をちょっともらって調べたら、思った通り「RSウィルス」が検出されました。つまり“風邪”ではなかったのです。

当院は、ぜんそくの専門医療をしていますが、ぜんそくと似た症状を呈する喘息性気管支炎やRSウィルス感染症にもレベルの高い知識を持っています。この赤ちゃんは、RSウィルスにより熱が続き、強く咳き込んでおり油断のできない状況でした。RSウィルスの場合は、特効薬がありません。病気が進行し、痰の量が更に増えると呼吸困難となり、入院するしか対処法はなくなります。

お盆は家族でゆっくり過ごしたいもの。お母さんにはRSウィルスがどういう病気か、治療、入院しなければならない状況などをひと通り説明しました。お母さんもすっかり私を信用して下さったようで、“風邪”も当院で治療をさせて頂くことになりました。

別の患者さんですが、2か月も咳が止まらず、他の小児科で“風邪”と診断され続けていたお子さんが、当院を受診されました。咳の状態を聞くだけで“ぜんそく”と診断できました。そしてぜんそくの治療をして、1週間で「咳」は止まりました。いつも言っているように“風邪”ならそんなに症状が長引くはずがありません。風邪薬を飲み続けても、改善しないのは“風邪”じゃないからですよね?。

「咳」を正しく診断するには、ポイントを押さえた問診をちょっと丁寧に行えばそれで充分です。前医での診察はあっという間だったということでした。咳が治らないならば、診断や治療を見直さなければなりません。そのためには患者さんの訴えによく耳を傾けなければなりません!。少し時間をかける医療をすれば、「咳」は改善するはずだと思います。

咳の長引く患者さんは、今でもかなりの頻度で当院を受診されます。開院して1年近く経っているのに、このような患者さんがまだ多いのは、当院が「アレルギー」でもアピールが足りないのかもしれません(汗)。

夏は、ぜんそくも風邪も落ち着く季節ですが、「咳」の長引くお子さんを結構みかけます。「咳」が出ているのを“風邪”だと決めつけていませんか?。医師から「風邪が長引いている」と説明されていても、診る人が診れば“アレルギー”である可能性は低くないと思います。

“風邪”の患者さんも、症状がスッキリしない方は当院にご相談下さい。