小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年08月05日 更新

当院には、患者さんからの口コミなどで新たに受診して下さるケースが増えてきています。有り難いことです。

先日、午前中に来られた患者さんは、ある医院に通院されていました。この春から咳が続いており、かれこれ2か月以上も症状が続いていたそうです。以前ぜんそくと診断されていたようですが、この長引く咳は“風邪”と診断されていました。お母さんの言葉ですが「2か月間も“風邪”が治らないはずがない」と疑問に感じ、当院を初診されたのです。

“風邪”と診断されていた患者さんに、ぜんそくが咳の長引く病気だと説明する中でこういう台詞を使ったことはありますが、患者さんから言われたのは初めてのことでした。でも、これってフツーに考えれば“当たり前”なことですよね。医師の方もカルテで症状の流れを確認すれば、おかしいことに気付かなければなりません。ちなみに診察はいつもあっという間で、アスベリンなどの風邪薬が処方されていたそうです。

この子の今回の咳はぜんそくによるものと診断し、治療を開始しました。夏休みでお盆前ですので、いろんな家庭のイベントもあるでしょうし、なるべく早く症状を安定させないといけません。症状が改善させられなければ、“風邪”ではないのではないかと考えなければならないし、いつも同じ処方では、これまで治らなかったという“実績”がある訳です。患者さんに失礼に当たると思います。私はプロとして細心の注意で、全身全霊をこめて、1日も早く症状を改善させることに集中しているつもりです。

午後に来られた患者さんは、別の医療機関にかかっていたものの、症状が思わしくなかったため、幼稚園の先生の紹介で当院を受診されました。

話を伺うと咳が長引きやすく「ぜんそくっぽい」と診断されていて、やはりホクナリンテープ、アスベリンなどの風邪薬が処方されていました。話をよく伺うとゼーゼーという喘鳴を繰り返していました。逆にそれを「ぜんそく」と診断しますので、ご家族には「ぜんそくの定義を満たしていますので、ぜんそくと診断されます」と説明しました。

お二人とも、小児ぜんそくの「ガイドライン」をご覧頂きながら説明し、私の診断やお勧めする治療を選んだ根拠をお示ししました。せっかく私を頼って受診されたのです。専門医としてのプライドもあります。いい加減な話や、経験や勘に頼った根拠を示しては、患者さんの信頼を裏切ってしまうと思います。結局、二人とも30分くらいかかってしまいました。

処方も、ガイドライン通りの薬を選択しました。こういう患者さんは当院には多く受診されていますので、慣れているつもりです。1週間後にかなり改善しているはずです。

「咳」はありふれた症状です。“長引く咳”と限定すると、小児の場合はぜんそくの頻度はかなり増えてきます。後日触れようと思っていましたが、ぜんそくはアレルギーの病気ですので、お父さん、お母さんのアレルギーの有無は大切です。残念ながら、これまで当院を受診されたぜんそくの患者さんの中で、前医でアレルギーの家族歴を聞かれていた方はまずいらっしゃいませんでした。両親から遺伝子をもらう訳ですし、重要な情報が得られるのに、なぜ問診しないのだろうと思います。ちなみにこの二人の患者さんはともに親御さんにアレルギーがあり、とても参考になりました。

連日、アレルギーでお困りの患者さんが受診されますが、こういった患者さんのほぼ全員が定期的に通院して下さるようになります。どんな病気もそうですが、早期発見・早期治療が病気克服の基本です。ぜんそくは早く診断して、早く咳を抑える治療をしないと、咳がなおさら長引いてしまいます。情熱を持ってキチンと説明すれば、患者さんはキチンと信頼で応えて下さいます。医師冥利に尽きると思っています。

小児ぜんそくを扱う医師ならば、ガイドラインはとても参考になるはずです。プロほどガイドラインをもとに治療を選択しています。当院には治療の難しい重症患者さんも来られますが、ガイドライン通りに治療すれば、ほとんどの患者さんの咳が止まります。患者さんの症状が改善しなければ、ガイドライン通りの治療をしていないからだと思いますし、専門医に紹介して頂くのが患者さんのためになると思っています。私が力になれる患者さんは、上越にはまだまだ少なくないのだと思っています。

当院は新参者で、相変わらず知名度は一番低いので、口コミが広がるのを待つしかありませんが、困っている患者さんのために一歩ずつ進んでいこうと思っています。