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“ビジネス“
2008年07月18日 更新

先日のニュースで、医療費が過去最高の33.4兆円にのぼったと報じられていました。高齢化社会で、持病のひとつやふたつを持つご老人は少なくないでしょうから、医療費が増えるの致し方ないことなのでしょう。

以前、点滴の作り置きで患者の死亡事件を起こした整形外科の話をしました。その事件について、先日も薬剤師さんとも話しましたが、経営優先の医療なのでしょうという結論でした。

当院の場合は、診察をした後に、例えば嘔吐や下痢が原因で脱水がひどいと診断した患者さんに点滴が必要でしょうと親御さんに説明して理解して頂いてから、点滴の準備を始めています。だいたい痛み止めの点滴を作り置きしておくなんて、「緊急性」がない証拠ですよね。一般的には、痛みは内服薬で対処できると思います。

その医院の医師は、報道陣の「金儲けの医療ではないか?」の問いかけに「私の実家には風呂もない」と答えたようですが、単なる話のすり替えで、答えになっていません。心にやましいところがあるから、そういった話になったのだと思っています。

私の推測ですが、この医院は、中には必要な方もいらっしゃったでしょうが、“しなくてもいい”点滴を繰り返していたのだと思います。医院は、点滴をしないよりもした方が、売り上げは当然アップします。昔から、薬漬け、検査漬けで売り上げを伸ばそうとしている医療機関は存在しましたよね。

当院の場合、最近は胃腸炎による脱水の患者もほとんどいないので、点滴をするのは月に数人です。ぜんそくやマイコプラズマなどの肺炎も、考えながら医療をやっているつもりですので、早めに対処して点滴をせずに済んでいます。アレルギーや呼吸器にこだわり、それなりの技術を持っているつもりです。良心的に医療していると、点滴が必要なケースをかなりなくすことができるのです。

先の医院のようにヨコシマな気持ちを持った医療の方が、売り上げが上がってしまうのは変だと思いませんか?。医師の判断で点滴のほかにも、必要のあまりない治療や検査がなされている場合もないとはいえないと思うのです。それが証拠に、いまだに診療報酬を余計に請求したり、脱税をしたりする医療機関が後を絶ちません。

医師ひとりひとりが技術を磨いて、良心的な医療を心掛ければ、膨大に膨れ上がった医療費は、それだけでも確実に減ると思っています。医療を“ビジネス“に使って欲しくないと思っています。