小児科 すこやかアレルギークリニック

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N市の園の方へ
2008年06月24日 更新

少し前にN市の園の方からアレルギー勉強会のお誘いがありました。

メールでお問い合わせを頂いたのですが、返信してもまだお返事を頂けていません。もう一度ご連絡頂きたくて、今回の話題にあげようと思った次第です。

ぜんそくもアトピー性皮膚炎も、食物アレルギーも小学校に入るとだいぶ症状も安定し、患者さんの数も減ってくるように思います。逆に幼稚園や保育園のうちに症状をかなり改善させておくべきだと思っています。

まずぜんそくですが、園で風邪をもらっていまい、ゼーゼーを繰り返すこともあるでしょう。時々発作で休むようなら、治療不足の可能性があります。入院や点滴を繰り返すなら、なおさらです。専門医を受診し、発作を減らすよう継続的な治療をしてもらった方がいいと思います。

アトピー性皮膚炎は、1歳代から2歳代で症状は改善することが多いです。逆に園児になっても悪ければ、重症と言えるかもしれません。治りが悪ければ、アトピー性皮膚炎の病態を理解していて、ステロイドやその他の薬を使いこなせる専門医に診てもらうべきでしょう。掻く力がだいぶ強くなってきますので、キチンとした治療が必要になるのです。

食物アレルギーは、医師の間でも一番誤解の多い分野です。3~6歳はそろそろ食べられるようになってくる年代です。食べられるようになるまでは制限を続けますが、大事を取り過ぎて制限を続け過ぎるのは、栄養不足になりかねないのと、精神的に「苦手」にさせてしまう恐れがあります。食事のたびに些細なミスも許されないため、オーバーな制限はご家族にも大きな負担を強いてしまうのです。給食を出す園にも、必要以上の労力と配慮を求めてしまいますので、主治医である小児科医は責任重大でもあります。

食物アレルギーが治ったかは、アレルギー検査で判断してはなりません。いつも言っている通り「食物負荷試験」で判断すべきなのです。負荷試験のできる小児科医にキチンと診断してもらうことが大切です。プロが対応することで、かなり制限を解除できる可能性が高いです。

こうやって書いてみると、ぜんそくやアトピーは主導権は「医師」にあります。内服や塗り薬を専門医の指示通りに使うのが基本だからです。一方、食物アレルギーの治療の根本は原因食品の除去です。治療の主体は「ご家族や園関係者」となります。食事は日常生活と直結しますし、親御さんや園の先生方も正しい知識を持たないとしっかりと対応できません。以上の理由で、私が園関係者や親御さんに一番知って頂きたいのは食物アレルギーだと思います。

N市の方でなくても、食物アレルギーについて勉強したい、専門的な知識を得たいという方がいらっしゃればお声掛け下さい。別に園関係者に限らず、一般の方が5人程度でも集まって下されば充分です。是非学びたいという方から講演料を頂くようなことも致しません。私の得意分野ですから、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の勉強会でも構いません。

主治医の先生がアレルギーの専門家であればいいのですが、本当の意味で専門的な知識を幅広く持っている小児科医が多くないと言わざるを得ません。上越地方に限らず、県内のアレルギーで困っている患者さんの力になることが、私の願いなのです。