小児科 すこやかアレルギークリニック

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診断しただけで
2008年06月11日 更新

先日、女子高生が初診で受診されました。

高校生のぜんそくは内科に行くことが多いだろうし、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹の患者さんなら時々来られるので、そのどちらかだろうと思って、問診を始めました。

キウイフルーツやパイナップルなどを食べて口の中がイガイガする方は時々いらっしゃいますよね。その患者さんはモモやリンゴ、その他の果物、いくつかの野菜でものどに違和感を覚えるそうです。さらに唇がはれたり、のどが狭くなった感じがしたり、呼吸困難感もあるそうです。

ここまで聞いて、アレルギーを専門的に勉強している先生なら、まず100%分かると思います。「口腔アレルギー症候群」と診断できます。思春期から成人期の女性に多いことが知られており、さほど珍しい病気ではありません。

ひと通り話を聞いて、診断名を告げたところ、母はすかさず「ありがとうございます。診断が分かってホッとしました。小児科などいくつも医療機関を回ったけれど、診断されたのは初めてです。」とおっしゃいました。妙に感謝されてしまったので、「でも治療は症状を起こすものは食べないようにするだけで、治る見込みも少ないんですよ」と言いましたが、それでもお母さんは嬉しかったようです。きっと、ご自分の娘さんが得体のしれない病気だと思い、不安だったのでしょう。何はともあれ、多少は“人助け”ができたのかなと思っています。

小さい頃に発症したフルーツアレルギーは治る見込みもあるそうですが、高校生くらいになると正直難しいのではないかと思います。ましてや、以前食べられていたものでも症状が出てくるようになってきたそうです。

18時15分くらいに診察が始まりましたが、病気の説明、症状、花粉症との関係、対策、誤食時の対処法などを20分以上お話ししたと思います。母子ともに非常に熱心に話を聞いて下さいました。お母さんも私の“腕”をすっかり信用して下さったようで、帰り際に「もう一つ聞いてもいいですか?」と質問されました。「いいですよ」と話を伺うと「弟のぜんそくのことなんですが…」と弟さんの相談も始めました。年齢が上がってきてもぜんそく症状がみられるようでは、成人に持ち越す可能性があります。ということで、弟さんも当院で治療することになりました。

結局、ご兄弟併せて30分以上話したと思いますが、診療終了時間を過ぎても時間を掛けてしまうところが、私のいいところでもあり、悪いところであるかもしれません(汗)。でも困っている患者さんを見過ごす訳にはいきません。アレルギーだと、なおさら“自分の出番”だろうと思ってしまいます。

本来、小児科の守備範囲でない高校生がなぜ当院をご存知で、受診されるに至ったのかはよく分かりません。当院の存在を知らずに、まだまだアレルギーで困っている患者さんは多いのではないかと思っています。医院の宣伝費もふんだんにある訳ではないのですが、地道に専門的な診療することで知名度が上がり、困っている患者さんの受診が増えることを願っています。本当に困っている方に診断をつけ、正しく治療し、症状を軽快させることが“人助け”につながると思っています。