小児科 すこやかアレルギークリニック

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続報
2008年06月09日 更新

6月5日に重症アトピー性皮膚炎の4か月の赤ちゃんの話を致しました。その続きを報告したいと思います。

あるアレルギー科の医療機関で生後1か月の時から2~3か月の間、湿疹の治療を受けて来られたそうですが、症状の改善がみられなかったので、当院を初診されたのです。一見して重症アトピー性皮膚炎でした。重症であったため、前医の先生には対応がやや難しかったようです。

いつも言っている通り、「診断」がついてないのに「治療」が進むのはどうかと思ってしまいます。「診断」がついて初めて、“敵”が見え、“敵”を攻略する作戦を練られる訳です。前医では、アレルギー検査で反応が出ていなかったので、「アレルギーじゃない」と診断されていたようですが、生後4か月になってしっかり陽性になっていました。

全身のほとんど全部をアトピーの皮疹が覆っていましたので、本来なら入院加療を考えるところでしたが、4日間、家で頑張って頂き、その結果でどうするかを決定しようと考えました。入浴や石鹸の使用の是非、皮膚の感染対策の指導がなされていませんでしたので、キッチリと説明して、先日再診して頂きました。

お母さんは私の説明を守って下さり、驚くほど皮膚症状が改善していました。アトピーの赤ちゃんとは思えないくらいの激変ぶりでした。しかも機嫌が良くなり、夜もよく眠れるようになり、飲みもよくなったそうです。アトピーのかゆみがこれらの赤ちゃんらしさを妨げていたのです。

再診された際に、嬉しそうなお母さんと目が合った時に「これがアレルギー専門医の実力です」と言いました。これは専門施設でこだわって学んできたプライドから出た言葉です。この患者さんは決して軽症ではなく、今後も慎重に診ていかなければなりませんが、場合によってはアレルギー専門医かどうかで、これくらい変わってしまうこともあるのです。患者さんには、なかなか症状が改善しない場合に限りですが「医師に診てもらっているから、良くならなくても仕方ない」と考えて頂きたくないのです。

乳幼児のアトピー性皮膚炎は、私が対応すれば全ての患者さんをあっという間に改善させることができるという訳ではないと思います。難治なケースも一部存在するからです。しかし、多くを改善させることは可能だと考えています。なかなかよくならず、別の小児科医の意見を聞きたいという方は、ご相談下さい。