小児科 すこやかアレルギークリニック

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同じような治療でも
2008年05月23日 更新

アレルギーは慢性の病気です。風邪や胃腸炎と違って、そう簡単には治らないのが特徴です。

ぜんそくはキチンと診断されずに咳を長引かせていると治療が難しくなります。アトピーも皮膚を悪化させないようにいい状態をキープする必要があります。「敵」を充分理解して治療しないと、しつこい症状にストップをかけることはできません。

少し前にこんなことがありました。ある小学生の患者さんが咳が続くために、小児科を受診し薬を処方されるも改善せず、内科に行っても良くならないということで、当院を受診されました。

当院ではぜんそくと診断し、重症度と年齢も考慮に入れた結果、吸入薬と内服薬で継続的に治療をすべきと判断したので、お母さんに時間をかけて説明しました。お母さんは私の話をとても熱心に聞いて下さり、次の受診の時に「お陰さまで、びっくりするくらい良くなりました」と言って頂けました。ちょっと不思議に感じることですが、お母さんは「家に帰って見てみたら、内科で先生と似たような処方が出ていたんですよね…」とおっしゃっていました。

私の治療と全く同じではなかったのですが、なぜ似たような処方なのに、効果がなかったかということは疑問ですよね?。その内科の先生は、アレルギーのご専門でもないのに、ぜんそくの治療法を勉強されていてさすがだなと思ったのですが、残念ながら、診断の詳しい説明も、再診の指示もなかったそうです。薬は同じ効き方をするはずですが、説明不足で親御さんがその薬の重要性を充分理解されないまま、数日で薬が切れてしまい、大して効かないという印象を持たれたのかもしれません。

私の場合は、まず「ぜんそく」と診断される根拠を説明しました。次に治療ですが、薬は「どれくらいの期間で効果が出てきて、効果は○○%くらい期待でき、副作用は○○です。ぜんそくを克服するためには、しばらく続けて内服し症状を抑える必要があります」と説明しました。これまでの経験や知識から、ぜんそくと診断したら効くと判断した薬をある一定期間続けるべきだと思います。万が一、良くならなければ見落としがないか考え直すという方針で治療しています。そうすると、ほとんどの患者さんが間もなく症状の改善をみています。

別にマインドコントロールをしている訳ではありませんが(笑)、それくらい病気の説明や治療に対する見通しなどをキチンと説明しないと、患者さんと病気の治療を二人三脚で行うのは難しいと思っています。お困りの患者さんは、充分理解できるような説明をしますので、是非ご相談ください。