今日の外来は15人ほどが新患の患者さんが来られました。そのうち6~7人は、生後2~6か月の「アトピー」もしくは「アトピー疑い」の赤ちゃんでした。当院は宣伝も特にしていないし、上越で一番知名度の低い小児科なのに、「どうしちゃったの?」って思ってしまいます。
でも、頼って下さる患者さんには、母の質問にトコトン付き合います。あとに大勢の患者さんが待っていても、母に「頑張ろう!」という兆しが見えるまで説明は止めません。母が“前向き”になって初めて、治療が上手くいくと思うのです。ステロイドに関しても食わず嫌いになっている親御さんも多いので、不安要素をなるべく取り除くことで、次回受診時にはかなりの改善が見込めます。それにしても、ぜんそくよりも乳幼児のアトピー性皮膚炎の方が話すことは多いと思います。時間がいくらあっても足りないくらいです。今日は不覚にも診療時間が1時間以上オーバーしてしまいました。乳児のアトピーの患者さんなど初めての患者さんが多ければ多い程、説明する時間が長くなり時間内に終わらなくなってしまうのです(涙)。
時間内に終わらなければ、患者さんの待ち時間が長くなると、手際よく診て欲しいと思う患者さんにとってはマイナスでしょうし、スタッフの帰りも遅くなる、人件費もかかるなどの問題も出てきます。帰りがいつも遅ければ、せっかく良いスタッフに集まってもらったのに辞めてもらっては一大事です。そう考えると、どこかで説明を端折らないといけなくなるのかもしれません。“医師”としては困っている患者さんを救うために、納得いくまで時間をかけて説明するのは間違っていないと思うのですが、“経営者”としては正しくないのでしょう。その辺のバランスが難しいところです。
小児科医としては16年以上の経験があり、私は一人医長と言って小児科医が一人だけという病院の勤務の経験はないので、常に複数の小児科の先生に新しい医学的知識を教えられたり、教えたりしていろんな知識を身につけてきました。やはり一人よりは複数の方が刺激は受けやすいと思います。しかし経営者としては、まだ1年生です。いろんな点で経験不足は否めません。幸いなことに現時点では、当院のスタッフも私の診療スタイルを大目に見てくれているようです(汗)。
私の研修先の病院も、待ち時間はかなり長い方でした。しかし、受診された患者さんたちはみな納得して帰られていたように思います。これがアレルギーの専門病院での「スタンダード」なのだと思っていました。当院も「効率」や「経営」よりも、まずは「納得のいく良心的な医療」をメインに据えた診療を提供させて頂きたいと思っています。


