小児科 すこやかアレルギークリニック

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新しい試み
2008年03月06日 更新

今日も新患の患者さんが多く、最近の傾向は、アレルギーのない感染症のお子さんの他に、いろいろ治療してきてもよくならないというアレルギーの重症な患者さんが目立ちます。中には、決まった曜日に通院できないからという理由で病院からの紹介もありました。ぜんそくもアトピーも両方持っていて、しかも結構重症な患者さんです。

一般的には“病院”に比べると“医院”ってのはいろんな面で、軽く見られることが多いのも正直なところだと思います。自分がより専門的に、こだわって医療をしていることを理解して頂くため、それよりも何よりも、途中で通院を止めてもらうと患者さんのためにならないし、紹介して下さった先生にも失礼にあたってしまいます。丁寧に“ぜんそく”の説明をして、その間に待合室が一杯になっても、その次に“アトピー”の説明を時間をかけて行いました。最初が肝心なので、キチンと説明して病気の性質、治療方針を理解して頂きたかったし、あとは治療効果で信用して頂ければいいのです。患者さんにとってはぜんそくは小児科、アトピーは皮膚科なんて二つの医院に通院する必要はないので、メリットはあると思いますし、継続的に治療すれば入院を避けられることを繰り返し説明し、理解して頂けたと思います。

感染症で初診の患者さんでも、手を抜くつもりなんてサラサラありません。必要なら検査をして、なぜ熱が下がらないかを自分なりの考えを説明しています。食物負荷試験の患者さんも増えてきて4件ありました。アレルギー診断書の記載も何人からも求められました。“こんな日が続くと長生きできない”なんて思ってしまいました。でも内容の濃い外来だったと思います。

さて、こんな毎日では22日の勉強会もあっという間に迫ってきてしまいます。当院も福岡の病院のように、いずれは栄養士を雇って、栄養指導を行える体勢を取りたいと思っています。医師が食物アレルギーの専門で、栄養士さんと入念に打ち合わせをして足並みを揃えて指導しないと意味がありませんので、いつになることやら…。将来的には、勉強会で食物アレルギーの患者さんに栄養面でアドバイスできるようにしないといけないと考えています。

ようやく「タイトル」の話にまで辿り着けました(汗)。今月の勉強会は、患者さんのお母さんにお願いして、レシピ通りに“アレルギー食”を作ってきて頂き、作り方を簡単に説明して頂こうという計画はお知らせしました。“新たな試み”とは、多めに作ってきて頂いて、参加者の皆さんに「試食」して頂こうかと思っています。新潟県は食物アレルギーに力を入れている小児科医がほとんどいないので、こういう試みはまずなかったと思います。

調理は、4人のお母さんに依頼してありますが、皆さん重症な食物アレルギーを持っていても、明るくめげずに日々頑張っていらっしゃいます。人間にとって、ましてや“成長”しなければならない子供たちにとって必要不可欠な「食べ物」が、場合によっては生命に危機を及ぼす可能性があるのです。卵や乳製品がほとんど摂れない生活って想像できますか?。家族で出掛けた時にも、アレルゲンの表示義務のない“外食”もままなりません。子供たちは常に我慢を強いられます。我々は何気なく1日3回の食事を摂っていますが、食物アレルギーがあると毎日がまったく気の休まる間もないのです。こんな出口の見えないトンネルのような生活は精神的にも、(アレルギー対応食材は高価なので)経済的にもキツいと思います。

子供さんの食物アレルギーでお困りで、悩んでいらっしゃる親御さんにも是非参加して頂き、同じ境遇のお母さんの“元気のお裾分け”ができたらと思っております。こういう試みの輪が少しでも広がり、日々悩み苦しんでいる患者さんの気持ちを少しでも楽にすることができれば、それが私の、そして当院スタッフの願いです。