小児科 すこやかアレルギークリニック

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祝 合格
2008年02月25日 更新

先日、「日本アレルギー学会」から手紙が届きました。

「あれっ、何だろう」って、先月行われた日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医の試験のことをすっかり忘れてしまっていました(汗)。恐る恐る開けて中をみると、「合格されましたのでお知らせ致します」の文字が…。この年になって「もう試験を受けたくないな」と思っていたので、取りあえずホッとしました。

以前も書いたと思いますが、以前の私は“小児科医”としては特に取り柄もなく、平凡な日々を送っていました。もう10年以上前のことになりますが、上越地方の病院に勤務している時に頻繁にぜんそく発作で夜間帯に呼ばれていたため、「プロのぜんそく治療を見てみたい」と大学にお願いして、福岡まで研修に行かせて頂きました。そこでどっぷりと「小児アレルギー学」というものにつかってきました。

研修先では、日本の第一人者の先生方から「重症なアレルギーはこう診るんだ」と治療法を叩き込まれました。重症の患者さんを診るためには、「基本」がしっかりしていないといけません。当然、軽症や中等症にも対応できるようになります。新潟でご指導頂いた先生には申し訳ないのですが、何もかもがレベルが違い、今まで当たり前だと思ってやってきた医療の中に、随分いい加減な部分があったのだと気付かされました。やることなすことに根拠(EBM)があるのです。また淡々と数をこなす外来もやってきましたが、本当に困っている患者さんには「自分が診なきゃ誰が診る」というプロ意識を持って、時間をかける必要がある患者さんには、たっぷり時間をかける姿勢も学ばせて頂きました。

福岡から帰ってきて、私は“変わった”と思います。まだまだ修行の身でありますが、「アレルギーにかける情熱なら誰にも負けない」と自分の医療の中に軸ができたように思います。それまでは本を読むのも好きでなかったのですが(汗)、EBMに基づいた医療が必要であると実感し、アレルギーを中心にかなり本を読むようになりました。いま、私の隣の本棚にはアレルギーを中心に医学書が何十冊も置いてありますが、各々の本を読んだ時の状況が思い出されます。

晴れて“アレルギー専門医”となった訳でありますが、これはゴールでも何でもなく、自分とっての単なる通過点だと思います。上越に本拠地を持ち、自分のやりたい医療をと思って昨年開院したので、むしろ始まったばかりなんでしょう。既にアレルギーで困っている患者さんが連日初診され、当院は待ち時間は長いものの、キチンと通院して下さっています。自分の考える良心的な医療をやらせて頂いているつもりです。病院勤務時代は、外来に出るコマも制約がありましたが、今は毎日が“アレルギー外来”です。上越の方が人口が多く、開業医という敷居の低さも手伝って、かかりつけの患者さんの数は5年以上勤めた時よりも上回っているかもしれません。

今後も向上心を持って勉強を続けていかないと「アレルギー専門医」=「アレルギーの適切な医療をキチンとやってくれる」とはなりません。私は専門医であることを自慢したいとも思いません。ただ、困っている患者さんに「専門医」が灯台の明かりのようになり「あそこにいけば何とかしてもらえる、的確に治療してもらえる」と言われるよう、期待して頂ける存在にならなければいけないと思っています。業界では4月に診療報酬の改定があり、気にしている向きもあるようです。私には大して興味もなく、自分のやりたい医療を提供させて頂くだけですし、器用でない私にはそれしかできません。地元では小児科医初のアレルギー専門医として、「前進あるのみ」と思っています。