小児科 すこやかアレルギークリニック

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RSウィルスとゼーゼー
2008年01月07日 更新

先日、ゼーゼーの赤ちゃんが初診で受診されました。話をよく聞いてみると、2か月前にも今回と同じようにゼーゼーいったそうです。その赤ちゃんは1歳前でしたが、最初は「ぜんそく」の可能性があると思い、家族でアレルギーの人がいないか聞いてみました。しかし、一人もいませんでした。

2か月前ということは11月のことになりますが、当時は家族に“風邪引き”さんがいて、赤ちゃんが大量の鼻水を出しながら、ゼーゼーしていたということです。近医に通院していましたが、寝ていても咳き込んで目が覚めてしまう程の強い症状があり、落ち着くまでに2週間以上かかったそうです。ここまで話を聞いてピンときました。あくまで推測ですが、前回の症状は「RSウィルス」によるものではなかったかと思うのです。

「RSウィルス」は、初冬から早春にかけて流行します。大人や年長の子供がかかると単なる“風邪”なのですが、赤ちゃんがかかるとゼーゼーいって、ともすると強い呼吸困難を示し、入院加療が必要になるケースもあります。RSウィルスのイヤらしいところは、1~2週間かかって症状が落ち着いても、その後風邪を引き金にしてゼーゼーを繰り返す可能性が極めて高いのです。喘鳴を繰り返す状態をぜんそくと定義しますので、一度かかったお陰で無理矢理「ぜんそく」に仕立て上げられるような感じです。

当院では、赤ちゃんが初めてのゼーゼーで受診された場合、鼻水を少しもらってRSウィルスかどうか調べるようにしています。インフルエンザを調べるのと同じように簡単に調べることができます。それにより患者さんが今後喘鳴を繰り返しやすいかどうかが分かるし、どういう状況になったら早めに受診するよう指導ができるのです。ただし、このRSウィルスの検査は外来で調べるのは、なぜか保険で認められていません。当院は呼吸器やぜんそくにはこだわっていますので、敢えて持ち出しになっても調べています。

大人は病気でつらくなると自分の判断で病院に行って、早く楽になろうと医師に事細かに症状を訴えることができますが、赤ちゃんにはそれができません。単なる風邪や気管支炎で済まされ、なかなか改善しないことも少なくないと思います。キチンと診断して、適切に治療すれば症状は比較的早く改善できるのです。

赤ちゃんがゼーゼー、ヒューヒューいったら、それは“正常”ではありません。現在も数は少なくないですがRSウィルスの流行期ですので、お父さん、お母さんには赤ちゃんをよーく観察して頂き、咳が長引いたり、ゼーゼー聞こえるようでしたら早めにご相談下さい。