小児科 すこやかアレルギークリニック

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食物依存性運動誘発アナフィラキシー
2007年11月21日 更新

昨日、話題にあげた「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」についてご説明したいと思います。

「特定の食物」を食べてから「運動」して“ショック”を起こす怖い病気です。何万人かにひとりという頻度で、稀といえると思います。「食物」と「運動」のどちらが欠けても症状はみられません。食品を食べても運動しない、食べないで運動する、これでは何も起きません。一般的には食べて2時間以内に起こりやすい言われています。アレルゲンを食べた後の「運動」がアレルゲンの吸収を促進すると考えられています。

症状は激しく、時に致死的です。大人になると運動はあまりしなくなるので、体を動かすことが好きな子供、特に激しい運動を好む小学校の高学年~高校生が「給食」後の「昼休み」や「体育」の時間に運動して激しいアレルギー症状を起こすということが多いようです。つまり“学校”で起こりやすいのです。

原因の食べ物は小麦が最多で、甲殻類、果物、野菜でもみられます。複数の果物が原因となっていることもあります。血液検査は陰性か擬陽性のことも多く、小麦が原因であっても「小麦」の項目は陰性で「グルテン」や「ω5-グリアジン」が陽性になることもあります。また皮膚テストも有効とされています。ソバやピーナッツなどを給食で食べて、昼休みに症状が出ると食物依存性運動誘発アナフィラキシーと勘違いされることもあります。

いずれにしても、何度かアレルギー症状を繰り返している場合が多いでしょうから、詳細な問診をとって食べ物の共通項目を見いだし、血液検査や皮膚テストで特定する努力をすることが大切です。一番避けなければならないのは、原因究明をあまりせずに、子供に過度の制限をすることだと思います。またショックを起こしたケースは「エピペン」が必要かどうか検討した上で、不測の事態に備えて処方してもらうことも大切かと考えます。