小児科 すこやかアレルギークリニック

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「エピペン」
2007年11月20日 更新

今日、子供さんのアレルギーを心配してご両親で当院を初診された患者さんがいました。アレルギー専門というのを頼りにして来院して下さったそうです。小学校の給食後に蕁麻疹と息苦しさが何度も繰り返してみられているということでした。かかりつけの小児科で「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」かもしれないと言われたそうです。

皆さんは「エピペン」という薬をご存知ですか?。ショック改善薬とでも申しましょうか。食物アレルギーは軽症ですと蕁麻疹が数個程度で済みますが、重症になるとショック症状を呈するのです。もともと林業に携わる方が山奥でハチに刺され、アナフィラキシーショックに陥ってしまい、治療が手遅れになって死に至ってしまうケースが多かったので、使われ始めた薬です。認可されてからはハチによるショック死が激減したと聞いています。

最近は食物アレルギーの患者が増えていますが、時にアナフィラキシーで受診されるお子さんもいらっしゃいます。アレルギー学会の講演で30分以内に治療しないと死に至ることもあると報告されていました。重症な症状のみられたことのある患者が、次回症状がみられた時に病院に間に合わないと困るので、「エピペン」が食物アレルギーの患者さんにも使えるようになりました。ただし、患児とその親しか使うことができず、使用法の講習を受けた医師でないとエピペンは処方できないことになっています。9月に受診された同じ病名のお子さんにはエピペンを処方させて頂きました。

今回のお子さんもアナフィラキシーを繰り返しているので、エピペンは処方されてもおかしくないケースと思われます。ご両親はこの病気やエピペンについてかなり調べられて来られていました。しかしこう言っては悪いのですが、素人が調べるにも限界があります。原因が全く分からないので、現在は給食後の運動は“禁止”になっているそうです。本人も含め、ご家族にとってもこの状態が続くことは不幸なことと思います。究明努力しても原因が分からないケースもありうるのですが、何とか分かる努力をしなければなりません。次までにどんな食品を食べたのか調べてきてもらうようにお願いしました。皮膚テストも有効とされていますので、行う予定です。

偶然ですが、本日同じような症状のお子さんの問い合わせが中越地方からありました。主治医からはアレルギーかもと言われたそうです。この病気について私が専門的に対応していることが医療関係者の方に知られ、すぐに紹介して頂けるよう私自身が努力しなければいけないと思いました。