もっと前に触れるべきだったと思いますが、私にはアレルギーの専門家になろうと思った理由があります。
県内の、とある地方の小児科医が2人しかいない病院に勤務していた頃のことです。私は夜間にぜんそく発作の急患の子供を診ることが多かったのです。地域医療に燃えていたので、私自身が夜に起こされることはさほど苦痛には思っていませんでしたが、本来、子供は昼間は元気に遊び回り、夜は「爆睡」して揺すっても起きないもの。「どうしたらぜんそくの子供を苦しくさせずに平和な夜を過ごさせることができるか」と考えるようになりました。当時を振り返ると、正直言って病気が重いんだから仕方ないよーと半ばあきらめの気持ちもあったのかもしれません。しかし、徐々に「小児アレルギーの“プロ”はどういう治療や指導をしているのだろう」という思いが自分の中で抑えきれなくなっていきました。
小児科医はただでさえ広い分野を扱わないといけません。すべてを完璧にこなせる小児科医はいないと思います。みな「小児科」が専門ですが、その中でもアレルギーや神経、新生児、循環器など多くの分野に細分化されているのです。新潟県の小児科の先生は他の分野でも国内留学という形で専門的研修に出かけ、成長して帰ってこられています。私はアレルギー分野では新潟で初めてということになりますが、日本で最も有名な小児アレルギーの専門病院に行かせて頂きました。
福岡での研修は、私にとても大きな収穫を与えてくれました。福岡では日本の第一人者の先生から手取り足取りご指導を頂きました。そういう機会を与えて下さった関係の先生方には感謝しきれません。ちょうどぜんそくの新しい薬が出てきて、治療法が変わってきた時期と重なったこともあるのですが、新潟に戻ってきて福岡で学んできた通りの治療をすると、今まで入退院を繰り返してきた子供がものの見事に発作さえ起こさなくなってしまうのです。なかなか症状の治まらない重症な子であっても最新の治療や様々なテクニックを駆使するとほとんどのケースで軽快させることができます。少なくとも今まで関わってきたぜんそくの子供達を全員改善させてきたという自負はあります。
アレルギー科の先生が“プロ”なら、“プロ中のプロ”として頼って頂いても構いません。なかなか症状の治まらないお子さんは是非ご相談ください。


