小児科 すこやかアレルギークリニック

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困難
2019年11月29日 更新

秋は、ぜんそくの悪化しやすい季節です。

だいぶ寒くなってきて、強い咳き込み、喘鳴で受診される患者さんも結構目立ちます。以前も書きましたが、今年は3年、3年半、4年振りにぜんそくが悪化して受診される患者さんもいました。極め付けは、7年振りの高校生。

例年よりは、悪化しやすい患者さんが多いようです。普段から、食物アレルギーの話を中心に書いています。最近はアトピー性皮膚炎についても触れています。

アトピー性皮膚炎から「アレルギーマーチ」が始まりますので、アトピーをいかに早く見つけるか?がとても大切なスタンスだと思います。

経皮感作を防ぐという観点からのつもりでしたが、そうしていると、アトピー性皮膚炎の早期発見、早期治療となり、「アトピーも早期から対応すれば、治るんじゃないか」と考え始めています。

我々の命を奪っているガンでさえ、早期発見すれば、かなりの確率で治る時代です。多分、どんな病気も、アレルギーでさえも、早期発見、早期治療は有効で、悪いはずはないと考えています。

ぜんそくは、ゼーゼー、ヒューヒューを繰り返す病気です。でも、ぜんそくが悪くなってきて初めて、ゼーゼー、ヒューヒューと言うようになります。初期は痰の絡まない咳で、徐々にしつこい湿性の咳を繰り返すようになります。

丁寧に診ていると、0歳から始まっています。なるべく早い時点で対応するには、アレルギーマーチに沿って出てくることが多いので、アトピー性皮膚炎を見逃さないようにする必要があります。

しかし、現実的には、対応する小児科医、皮膚科医が“乳児湿疹”と診断しており、親御さんは「アトピーじゃないんだな」と捉えているため、アレルギーマーチというヒントになるにも関わらず、ぜんそくの早期発見を邪魔しているようです。

さらに、咳が出るとかかりつけを受診すると思います。風邪と思えば、近くの小児科のほか、内科、耳鼻科を受診することになると思います。残念なことに、多くの医師にとって「咳」が出れば「風邪」と診断されています。

いや、ぜんそくを早期発見して対応していこうと考える医師はほとんどいないため、ぜんそくを早期に見つけようとする親御さんは、非常に困難だろうと思います。

乳児に“湿疹”が出ると、「アトピーじゃないですか?」と心配されて受診される方は結構いますが、咳が出始めて「ぜんそくじゃないですか?」と心配される方はほとんどいません。それだけ、ぜんそくの早期発見に対して、医師も含めて患者さん達も意識が薄いということなのでしょう。

当院は、ぜんそく発作で点滴や吸入することはほとんどありません。それは早期に対応してきたからではないかと考えています。そうしないと、ぜんそくは少しずつこじれていくのだろうと思っています。

ぜんそくへの早期対応のハードルは、どのアレルギー疾患よりも、困難なんじゃないかと考えています。